MENU

LDのための検査について

おことわり、このHP全体を通して変わらないことなのですが、
専門家ではない一保護者が書いている記事です。そのつもりでお読みください。


LDはウィスク(WISC)だけで分からない。
これを最初に押さえておきましょう。

うちの子の場合、処理速度が爆速のため、「LDは気のせい」扱いをされてしまった時期もありました。
(逆に、処理速度が低いからと言ってLDだというわけでもないそうです。)
諦めずに様々な検査を実施することができ、LDであることを証明でき、かつしっかりとしたアセスメントをもって本人にあった学習方略を選択できることにつながりました。

 検査をすることは子ども本人にとっても負担がかかるものですが、やみくもに試しながら支援を受けてしまうことのほうがよっぽど大きな負担とストレスにつながるものではないかと思います。LDの場合は、検査を実施してもらえる場所を探すことから困難がありますが、機会があれば検査を受けてみることをお勧めします。(このあたりはまた別の記事にする予定です)

検査は支援につながる見立てが分かる大切な第一歩です。

LDのための検査

WISC-ⅣWISC-Ⅴ
KABC-II
STRAW-R稲垣先生の音読検査(稲垣ガイドライン)URAWSS Ⅱ
WAVES
CARD
⑥視覚認知機能の検査(視知覚発達検査、Rey複雑図形模写等)
⑦言葉の記銘力検査(Auditory Verbal Learning Test; AVLT)
⑧語彙・読解の検査(CARDPVT-RSCTAWLCSA等)
⑨音韻などの検査(ELCCARDLCSA等)
⑩英語の検査(URAWSS-English等)     

 等々  
他にもたくさんあります。(→その他も含む、検査カテゴリはこちら
                                   
また、こちら↓の稲垣真澄先生が書かれた厚労省のHP記事も参考にしています。
e-ヘルスネット 厚生労働省による健康情報サイト「学習障害(限局性学習症)」

*上記のうち、LD関連の検査で保険点数のあるものは、WISCとKABC-Ⅱと稲垣ガイドラインのみです。

知能検査で知的な遅れがないことを確認(WISC、KABC-Ⅱなど)
  LDの前提条件でもある「知的な遅れがないこと」をまず確認するために知能検査(WISCなど)を受ける必要があります。

読み書きの状況を調べる検査をする (STRAW-R、稲垣ガイドライン、KABC-Ⅱなど)
  読みと書きの正確性と流暢性を調べる検査を行います。スクリーニング検査です。
 「書き」にだけ症状があると思っていても、我が家のように実は「読み」も流暢でないといったことが分かることもあります。観察だけでは「読めてますよ、書けてますよ」と言われていた子であっても、この検査によって数値としてしっかり結果がだせることで、学校の先生方に困難を証明できるきっかけになります。
 検査時間は10ー30分程度(を2回などもあり)ですので、知能検査などよりも気軽に受けることができます。
 *KABC-Ⅱは全て実施すると2時間くらいかかります。

見る力の検査をする。(WAVESなどの他、眼科で行う検査)
  書字を行うにあたっては、視写ができるかどうかといったようなことが関係し、眼球運動の滑らかさや、目と手の協応の力と関係してきます。必要があればビジョントレーニングをすると効果的な子かどうか判断できます。昨今、LDであればビジョントレーニング、となりがちな場合がありますが、この検査をすることでビジョントレーニングが必要かどうかの糸口となることがあります。

ADHD的不注意が強いなら投薬が効くかも
  LDには基本的に投薬の選択肢はありませんが、不注意由来の書字困難などが考えられれば、まず投薬をしてみて様子を見ることもあるようです。場合によっては、書字が安定する子もいるようです。ただし、投薬については、眠くなる、ぼーっとする等の症状が出てしまうこともあるようなので、お子さんの状態を見ながら、主治医の先生と相談されると良いと思います。ADHDの投薬については、岡先生の文献が参考になります。

不器用さによる書字の難しさかどうかを確認する。
  粗大運動が得意な子でも微細運動である書字に難しさがある子もいます。DCDと併発している子もいるため、この部分の観察をしてもらうとやるべき課題が整理されると思います。

ELCCARDLCSAなど)
  LDのなかでも、読み書き障害(ディスレクシア)が一番出現率が高い障害ですが、そのディスレクシアの課題の本丸は音韻の課題です。療育などである程度読み書きができるようになった場合でも、音韻処理の結果はあまり変わらないものだそうです。ディスレクシアはあくまで脳機能の課題であり、脳の別のルートを活用できればうまく学習につなげられる可能性があります。

聞こえの課題がないかも要チェック
 音の聞き分けの課題があったり、発音に課題のある子がLDと連動する場合もあるようです。
 語音聴力検査を受けてみて、「ジ」と「リ」の違いがわかるかなどの、音の弁別ができているかどうかを確認することも大事なようです。 また、APDが絡んでくることもあるようですので、聞こえについても課題がありそうであればその視点からの支援方法を検討することも必要となることがあります。
 また、WISC-ⅣのWM(ワーキングメモリ)は聴覚のWMしか測れないため、場合によってはAPDや音韻の課題があるために数値が低くでることもあるようです。ですので、WISCのWMの結果だけをみて、WMの低さに悲観せずに、本人にあった記憶のフックの作り方を検討してみるとよいとも言われています。

ASD由来の覚えにくさがないかもチェック
 いわゆるこだわりなど、物の見方や考え方の癖により覚え方に困難をきたし、結果、漢字が覚えられないといったパターンもあるようです。ASD傾向がもともとある方はもちろんですが、コミュニケーションなどに課題が無い場合でも、ASDみがあるかどうかをよく観察し、支援の傾向を検討されるとよいかもしれません。

眼鏡が効く人もいる
 カラーレンズメガネ両眼視メガネが効く人もいます。アーレンシンドロームの場合は、アーレン眼鏡によって読み書きの負担を減らすことができると言われています。これらの眼鏡についてはそれぞれ専門の医療機関や眼鏡屋さん、大学の相談室などで確認をしてもらう必要があります。

 以上の検査を全て行う必要はありませんが、状況を把握する必要がありそうかどうかをよく観察のうえ、必要な検査を組み合わせていってもらうと良いでしょう。一度に検査をすると子ども本人の負担が大きいものなので、その時に必要な検査は何なのか、「検査の目的」を意識しながら計画的に検査を受けていくといいかもしれません。(M)

私は検査の目的は大きく二つに分けられると思っています。
ひとつは本人の状況を証明するためのようなもの。
もう一つは、学習方略の検討につながるような本人の弱みと強みが分かるもの。その時に必要そうな検査を見極められるといいですよね。(M)









よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次