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聴覚情報処理障害(APD)

聴覚情報処理障害(Auditory Processing Disorder:APD)とは、聴力は正常であるにも関わらず、日常生活のいろいろな場面で聞き取りにくさ(聞いた言葉の内容が理解しづらい状態)が生ずるというものです。

APDの症状を示す児童の出現率はおおむね3%程度とされています。
背景要因としてASDやADHDなどの発達障害がある場合も報告されています。

主な症状は下記が挙げられます。

  • 聞き返しや聞き間違いが多い
  • 長い話を理解するのが難しい
  • 雑音やバックグラウンドミュージックなど、環境が悪い状況下での聞き取りが難しい
  • 口頭で言われたことは忘れてしまったり、理解しにくい
  • 見て学習することに比べて聞いて学習することが困難である

難聴と似た症状に思われますが、「聴力検査をしても異常がない」というのが大きな特徴です。
APDを評価するための聴覚情報処理検査(Auditory Processing Test: APT)も開発されています。

引用
・小渕千絵. (2015). 聴覚情報処理障害 (auditory processing disorders, APD) の評価と支援. 音声言語医学56(4), 301-307.https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjlp/56/4/56_301/_pdf/-char/ja
https://www.signia.net/ja-jp/blog/global/hearing-health-auditory-processing-hearing-loss/


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