『読み書きに課題を感じたら~誰にどのように相談をすればよいのか』の記事では、ステップ1として、学校内の相談先の活用法をシリーズでお伝えしています。
今回は③「特別支援コーディネーター」についてご紹介します。
「特別支援コーディネーター」は凸凹のあるお子さんたちの支援方法の検討をするためにコーディネートをしてくれる担当の教員のことです。
各学校に最低1人は担当が決められており、生徒数により複数人いる場合もあります。
あくまでも教員の一担当業務でしかないため、専門性があるかどうかというと、そういうわけでもない点が残念なところです。独立した職種としていて欲しいと保護者も先生方も思っているのではないでしょうか。
仕事の内容としては、特別支援関係の相談に乗ったり、ケース会議(支援会議)のセッティングや外部との連携、通級への入級の手続き関係などの事務的な流れなどを行ってもらう役割です。
担任をもっている教員の場合は負担が大きく、面談の調整や膨大な書類の作成などにも時間を大きくとられてしまうなどあるため、養護教諭や特別支援の教員が担うことも多くなっています。
機能している学校であれば、担任の先生に相談してもなかなか話が進まない場合は、この特別支援コーディネーターに一度相談してみるとよいでしょう。学校内や在住自治体の支援・相談体制の紹介などをしてくれる場合もあります。通級の申請方法やスケジュールなども教えてもらえることにもなるはずです。
「個別の教育支援計画」の作成なども通級に入っていない場合などは特にこの特別支援コーディネーターが主導となる場合もあるため、早めに校内のこの担当が誰なのかを確認し相談をしてみることをおすすめします。
教員向けの書籍ですが、仕事の内容がよくわかるためこちらの本も紹介しておきます。(M)
①担任の先生
②スクールカウンセラー
③特別支援コーディネーター
④養護教諭
⑤通級(特別支援教室・ことばの教室)
⑥発達アドバイザーなど自治体独自の特別支援に関する専門相談員
⑦スクールソーシャルワーカー
⑧特別支援学校のセンター的機能
⑨管理職
⑩教育委員会
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