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学校組織内の相談先の活用法~味方を探そう!①~

 

この記事は「読み書きに課題を感じたら~誰にどのように相談をすればよいのか」のSTEP1「学校組織内の相談先」についての内容となります。

宿題を嫌がる、時間がかかる。漢字が覚えられない、英語だけ極端に苦手、トラブルが無いのに学校に行き渋る、、、
様々なことをきっかけに、相談先を探そうとし始めた時、初めての場合どこにどのように話をすればよいのか、なかなか想像もつかなかったり、勇気がでなかったりするのではないでしょうか。
 また、相談先の方に理解をしていただけなかったり、話が進まなかったりすることもLDの場合は特に多いでしょう。
LDの場合、まだまだ認知度が低く、学校や相談先で何かしらの「専門家」とされている方であっても理解されにくい障害です。そのため、相談先や相談相手を一つに絞りすぎず、相談できる限り様々な相手とコミュニケーションをとって進んでいった方がいいのではないかと思っています。
 また、学校内に味方となる方を見つけることができれば、その後の学校生活を安心に過ごしていけることになる確率があがると感じています。なかなか見つからないかもしれませんが、できうる限りの相談先を活用して味方となる方を見つけていけるようにしてみてはいかがでしょうか。

まずは、学校組織関係の相談先となる候補をご紹介していきます。
また、その相談の仕方も含めて記事にしていきたいと思います。

STEP1 学校組織内での相談相手

①担任の先生←今回の記事
②スクールカウンセラー
③特別支援コーディネーター
④養護教諭
⑤通級(特別支援教室・ことばの教室
⑥発達アドバイザーなど自治体独自の特別支援に関する専門相談員
⑦スクールソーシャルワーカー
⑧特別支援学校のセンター的機能
⑨管理職
⑩教育委員会

私の場合も、様々な相談先に相談し続け、総当たり戦の中で味方を探して開拓していきました。
まずはやはり担任の先生に相談から始まるでしょう。

①担任の先生
担任の先生によるところが多い。という結論を書いてしまってもしょうがないのですが、実際のところそうですよね。理解している先生、理解しようとしている先生、まったく違うベクトルから介入しようとする先生、しない先生、様々だと思います。
 
担任の先生とは基本的に友好的な関係を築くことが大切です。
いったん状況を報告してみて先生の出方と回答内容をもって、私の場合は場合によっては次の選択肢である相談先(スクールカウンセラーなど)にシフトしてきました。
ポイントは、本人の困難状況を説明してみた場合の先生からの反応で確認しましょう。

「大丈夫ですよ」
「もっとできない子はいますよ」
と言われたら、他の相談先である②スクールカウンセラーや⑥の発達アドバイザーなどの予約をとりましょう。
そして、スクールカウンセラーやアドバイザーから担任の先生に支援内容をアドバイスしてもらえるとわりとスムーズに支援の一歩が始まる場合があります。
(もちろん、この②、⑥の相談先が機能しない場合がありますので、その場合はまた別の味方を探すことにはなります)

もしも、運よく担任の先生から、違う学び方の提案や、困難感を改善するような提案、相談先などの提案があればそのまま担任の先生に相談しつづけてよいでしょう。それでも、なるべく先生とは密に連絡がとれるように、学校に普段から連絡をとるようなきっかけを作っておくこともおすすめします。

PTAの活動をしたり、部活動などの係をやるなど、学校に連絡をする機会のチャンネルを作っておくと、ちょっとしたことを先生と話せるきっかけが増えて「おおごと感」がでないのと、学校内のスケジュールもわかって助けられることが多いと思います。

また、先生にしていただいている全体向けに実施された環境調整や合理的配慮は、メモに書き留めておき、都度都度感謝を伝えつつ、年度末の個別の教育支援計画とともに翌年度の引継ぎ資料に盛り込んでおくこともおすすめします。こちらから頼んでいないことでも、先生の工夫で過ごしやすく学びやすくなっている「環境調整」があるのではないでしょうか。先生が変わった場合に困るであろうことを一つずつ想像しながら翌年度以降につなげていけるように文書に残していくことも肝要です。

相談する際には、困り感のある状況のプリントの写真をためておいたり、宿題にかかった時間などをメモにまとめておくとよいでしょう。提出する宿題だけでは、時間がどれだけかかったかなどの状況は先生にはなかなか分かりません。その困難感の具体的な状況の情報の蓄積も相談をする際の大事なエビデンスとなると思います。

担任の先生とはなるべく友好な関係を築きたいですよね。
先生に理解がなかったとしても、これから理解してもらえる伸びしろのある方だとポジティブにとらえ、周りの力を借りながらうまく子どもを見てもらえるように環境を保護者も整えていけるようにできたらいいですね。
小さなことでも先生への感謝を常に伝えながら安心した学校生活が送れるようなやり取りをしていければと思います。(M)

次は②のスクールカウンセラーの活用法をご紹介しようと思います。

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