私には大学2年と私立高校3年の息子が2人います。
今回は、「聴く読書」についてご紹介します。
ルピナスさんのご長男さんがこれまで歩んできた道のりは、下記のカラフルブログに掲載されています。ぜひお読みください!
聴く読書によって「学ぶことが楽しい」につながったという実感があります
あくまで母の推測ですが、息子の語彙や知覚推理が上がったのは、「学び方や情報の入れ方を変えていたからではないか?」「読めなくても、聴くことで彼の知識欲を満たしていたからではないか?」と思っています。
また、聴くことを中心にしながらも、多感覚で物事を捉える経験を積んでいくことを大切にしてきました。
そうした経験の積み重ねで、物事の全体をつかむ力や長期記憶も強くなったように思います。
今回は、私がこのように思うようになった経緯についてまとめてみようと思います。
ただ、その前に…我が家は私の主人である父親の影響が強いので、まずは登場人物を整理しますね!
ディスレクシア(未診断)、ディスグラフィア
高校時代には、読めない字なので1人だけPCでのレポート提出を勧められたというエピソードあり。
システムエンジニア
長男
ディスレクシア 、ディスグラフィア、ASD
DCDの大変さもある
大学2年生(2024年時点)
・ 現在は、父・長男の2人ともWISC Ⅳ のFISQがほぼ同じ(平均的)
・ 言語理解、知覚推理、ワーキングメモリから処理速度の順に激坂右下がり
・ 言語理解>処理速度で、差は51もある。
・ 長男は、小学1年10月の時点では今よりも言語理解と知覚推理が低く、平均から下でした。
・ 処理速度の符号が恐ろしく低いのは、今も昔も同じです。
始まりは、小1で学習障害の診断を受けたこと
小学1年10月に学習障害の診断を受ける。
ひらがなは読めるけれど、拗音(ようおん)や撥音(はつおん)に誤りが残る。
飛ばし読みや勝手読みもある。
書きの大変さは重度といわれる。
でも、「聴く環境」が自然に整っていた
例えば…
ごはんの時間は、Podcastやラジオに流れていますし
車の中では、落語やaudible(オーディブル)が流れています(就学前から)
主人は、「海外では聴く読書が当たり前」「車で眠くならないし、いいでしょ!」と言います。
私も読み聞かせボランティアをしていたので、読み聞かせの練習がてら、息子には大量の読み聞かせをしていました。
我が家の聴く読書
①audiobook(オーディオブック)で好きなものを購入(サブスクも契約)
②➕audible (オーディブル)で聴く
③➕Kindle(キンドル) で読み上げる
④➕Alexa(アレクサ)にも読んでもらう
ちなみに、アレクサは『アレクサ!続きを読んで!』の一声で、車から降りた後でもKindle(キンドル)やaudible(オーディブル)の続きを聞くことができます。
振り返ってみれば、「本は聴いて楽しむもの」という認識が当たり前の環境でした。
学校内の読み上げ事情は?というと、小学生になって音読の宿題で困りましたが、本の内容を楽しむという面では困りませんでした。
音読や教科書の理解は、
【低学年】
母が読み聞かせ→「 」のセリフ部分だけ、内容に合わせて感情を込めて読む→一文ごとの交互読み→暗記
【中学年】
担任の先生が、新しい単元に入る前にクラス全体で教科書の音源を流してくれる→内容暗記
【高学年】
音声教材BEAMを聞いて理解→授業を聞いて理解→授業中に発言して理解→長期記憶
という感じで進めました。
中学年の時は、ユニバーサルな授業だったので書く負担も減り、授業中は内容を聞くことに集中できていたようです。高学年の頃からは、担任の先生からが教科書の音源を流してくれることは無くなってしまいましたが、教科書を見て、漢字を拾い読みして答えることができればOKという考えになっていました。
音声教材については、下記のページで詳しく解説されています。
また、小学校・中学校と毎朝読書というものがあって困りました。
小学校高学年あたりからは、元素の本を読んでいました。
中学からは、電子辞書の青空文庫を聞くという配慮がもらえました。
聴くことで読書が好きになっていく
小学生
小学生の頃は、車の中で落語をよくきいていました。
白鳥さんの『ときそば』や、長い旅行ではシリーズものを聴いていました。
お気に入りは『ジム・ボタンの機関車大旅行』でした。
中学生
中学生になると、車以外でも自分のパソコンやiPhoneからオーディオブックを聞いていました。
毎月3から5冊は聴いていたと思います。
オーディオブックだけではなくて、Podcast、YouTube、radikoからも情報を得ていきました。
我が家では、ご飯どきにラジオの時事ネタを元に家族で語り合うのですが、その時におすすめのradikoやaudiobookを父親から紹介され、そこから広がっていったように思います。
学校では、教科書は飛ばし読みに変わり、先生の話はノートテイクをして、Wordで聴いて復習するようになっていました。聴くことで知識を広げ、勉強に取り組むきっかけになった本たちもあります。
『天地明察』 暦のおはなしで、数学に興味を持ったきっかけの本です
『小惑星探査機 はやぶさの大冒険』宇宙好きになったきっかけの本です。
『邪馬台国はどこですか?』歴史好きになった一冊
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』正しさとは?本物とは何か?を深く考えるようになりました
高校生
『プロジェクト ヘイル メアリー』宇宙で異星人に会ってどうやってコミュニケーションを取るのか?
息子は、ディスレクシアですが、オーディオブックに出会ったことで本を読むスピードは、2倍速くらいになりました。
息子が聴く読書が好きな理由は、
・手が空くのが良い
・考察に集中できる
・聞くことに集中できる
というのが理由だそうです。
「罪と罰」のように大人でも挫折しそうな本でも、何度も聴いて複数の視点で考察できることが楽しいと話しています。audiobookについて、取材時してもらった時の息子の話も載っています。よければご覧くださいね。
ディスレクシア だと本が嫌いなんじゃないの?て思うかもしれないけど、そんな事はないですよ。
ぜひ、聴く読書を試してください。(息子より)
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