小池敏英先生(前・東京学芸大学教授)が作成されています。
「アセスメントから始める」とあるように、アセスメントと指導、その後の評価が一体化された支援教材です。
本書では、読解のプロセスに沿って、読解の基礎となる力が15の単元に分けられています。
15の単元は、以下の4つのレベルにまとめられています。
1.言葉の読み書きのレベル(言葉を読み間違える。流暢に読めない)
① ひらがな、②特殊音節の読み、③特殊音節の書き
2.言葉の意味理解のレベル(言葉の意味がわからない)
④反対語、⑤カテゴリーの言葉、⑥擬音語・擬態語
3.文法の理解のレベル(文中の語と語の関係を文法的に理解できない)
⑦助詞「は」「を」「へ」、⑧「だれが」「どうする」、⑨「だれが」「だれに」「どうする」、⑩「いつ」「だれが」「どこで」「どうする」
4.文章の理解のレベル(文どうしの関係や段落の関係などを理解できない。文脈に合わせて、文章の意味を理解できない)
⑪あらすじの理解、⑫相手の気持ちの理解、⑬時間の流れにそった説明文の理解、⑭時間の流れをもたない説明文の理解、⑮理由の理解
単元ごとのテストと、つまずきを乗り越えるための学習支援教材が1つのパッケージにまとめられており、アセスメント→課題設定→練習実施→実施後の評価→アセスメント→課題設定という流れを持った指導ができます。
「読む」と言っても、いろんな段階・プロセスがあることを改めて実感します。どの段階で躓いているのかを丁寧に一つずつ確認していくことが大切ですね。(N)
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この小池先生が作成されたものには、東京都の「『読めた』『わかった』『できた』読み書きアセスメント活用&支援マニュアル」があります。
こちらはダウンロード可能なので、気軽に活用が始められ、おすすめです。
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