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検査などができる相談先 ④教育相談(大学など)

読み書きに課題を感じたら~誰にどのように相談をすればよいのか』の記事では、ステップ1として、学校内の相談先の活用法をシリーズでお伝えしています。ステップ2では、「検査などができる相談先」をご紹介していきます。
今回は④「教育相談(大学など)」です。

病院にかかっても、なかなかLDの検査につながれないことも多いですよね。
そして、②で紹介した発達支援センターなどでも、LDの検査体制が十分でないことは多いのではないでしょうか。
また、③の自治体の教育相談でも心理士さんだけの対応となることが多く、LDまでは結局は対応しきれず悩み相談だけになるようなことも散見されています。

今回紹介する「教育相談(大学など)」は穴場でおすすめです。
検査もわりと安価に実施してもらえることが多く、研究のタイミングなどにもよりますが、療育をしてもらえたり、場合によっては通学している学校への意見書を書いてもらえたり、ケース会議に参加してもらえる場合もあります。

日本全国、基本的には各県に教員養成系の大学や学科・コースがあると思います。
大学によってその名称は様々ですが、子供たちのことを相談できる何かしらの窓口がだいたいあります。
「教育相談」だけでなく、「心理相談室」「心理発達相談室」「発達相談センター」などなど。
一度地元の大学にそういった窓口がないかしらべてみてはいかがでしょうか。

大学の相談窓口(LDについて今現在対応できていないところもあるかもしれません。)

【北海道地方】
北海道大学(北海道 札幌市) 子ども発達臨床研究センター
北海道教育大学(北海道 札幌市) 教育臨床心理相談室

【東北地方】
弘前大学(青森県 弘前市) 弘前大学教育学部付属特別支援教育センター
岩手大学(岩手県 盛岡市) 教育相談室「あにわっこ」
東北大学(宮城県 仙台市) 発達・学習心理相談室
宮城教育大学(宮城県 仙台市) すぎのこ教室
秋田大学(秋田県 秋田市) 臨床心理相談室(教育文化学部)

【関東地方】
横浜国立大学(神奈川県 横浜市) 教育相談・支援総合センター
筑波大学(東京都 文京区) 心理・発達相談室(東京・茗荷谷)※東京キャンパス文京校舎
白百合女子大学(東京都 調布市) 発達臨床センター 宮本信也先生ほか(2023年3月退職とのこと…)
明治学院大学(東京都 港区) 心理臨床センター 海津 亜希子先生ほか
帝京大学(東京都 八王子市) 心理臨床センター 
作新学院大学(栃木県 宇都宮市) 作新こころの相談クリニック
淑徳大学(千葉県 千葉市)発達臨床研究センター

【近畿地方】
大阪教育大学(大阪市平野区)相談・支援センター ※附属特別支援学校
京都教育大学(京都府 京都市) 総合教育臨床センター 学びサポート室 令和4年開設
兵庫教育大学(兵庫県 神戸市)発達心理臨床研究センター ※神戸キャンパス
兵庫教育大学(兵庫県 加東市) 学習教育相談室 
武庫川女子大学(兵庫県 西宮市) 総合心理相談室 心理相談

【中国地方】
広島大学(広島県 東広島市) 特別支援教育実践センター
岡山大学(岡山県 岡山市) 発達支援相談室 (教育学部)
岡山大学(岡山県 岡山市)  心理相談室 (社会文化学研究科)  心理相談

【四国地方】
香川大学(香川県高松市) 特別支援教室すばる

【九州地方】
九州大学(福岡県福岡市) 総合臨床心理センター
福岡教育大学(福岡県宗像市) 教育総合研究所 附属特別支援教育センター
     
随時更新していきます。

一応、こんなサイトもあります。
心理が多そうなので、LD関係をやっているところは、今後データバンクの活動をしながら情報を整理していきたいと思います。(都内大学は一応上記の大学がLD対応しているようで、下記リンク先の他大学は心理相談がメインかと思います。)
大学などが運営する心理相談一覧

それでも、もうどうしてもどこにもつながることができないという場合は、LDに関する研究者を探すという方法もあります。場合によっては研究室のHPとメールアドレスから連絡が取れる場合もあります。私の場合は、LD関係の論文や学会発表をしている方々のお名前と所属を確認して探したりもしています。なるべく直近の発表を見る方が、研究している人の「今」が分かると思います。

注意点としては、検査や療育を学生がする場合が多いということです。指導教官がいる元で行われるので、私はあまり大きなリスクとは思っていませんが、気になる方は避けた方がいいかもしれません。
また、研究参加としての療育の場合、あくまで実験となる場合もあり、その療育が本人に合っていないものもやる必要がある場合もあります。なるべく子どもの負担にならないように配慮されて実施されるものですが、そういった点のデメリットも理解の上で参加する必要もあるかもしれません。
*医療機関ではないため、基本的には診断などをしていただくことはできません。
*逆に、医療機関ではないため、保険に入る際の通院履歴に載らないといった点や、病院に掛かりたくない方、セカンドオピニオンともちがうため転院手続き書類などが不要であったりする点はメリットかもしれません。

(M)

STEP2 病院や支援センターなど、検査を実施してもらえる場所を探す

①病院(小児神経科・児童精神科)
②発達支援センター
③教育相談(自治体立)
④教育相談(大学など)
⑤LD専門の相談施設(医療機関以外)
言語聴覚士
⑦発達支援をする私設の支援室・学習教室など
⑧眼科・耳鼻科
⑨自治体の相談窓口(福祉課など)

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