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漢字の覚え方 by M

おことわり!
LDの状態は多種多様で、誰一人同じ状態はありません。こちらで紹介するのは、あくまでも「うちの子」の場合の学び方です。ご自分のお子さんにぴったり合う方法ではないことの方が多いと思いますが、学び方の一つの選択肢としてご紹介します。「多様な学び方がある事を知るきっかけになってもらえれば」、「学び方の引き出しが1つでも増えれば」と思って運営しています。その点をご了承のうえ、あくまで参考程度にお読みください。

目次

オリジナル漢字カードを作って覚える

「うちの子」の漢字の覚え方は、基本的にはひらがな、カタカナの時と同じで、形を言語化して口で形を唱える方法です。

うちの子の場合、まだ検査が受けられず、アセスメントができない時からいろいろ試していました。そのなかで、偶然発見したのが、ミチムラ式の漢字カードを夜寝る前に読み聞かせをしてあげるだけで、漢字の小テストの点数が爆上がりした経験から、うちの子は書くよりも聞いて形を言語化してあげると効果的なのではないか?と気づきました。

この、唱えて覚える方法はすでにLD界隈ではよくある手法のようで、口唱法、聴覚法などと言われる方法だそうです。

「うちの子は字が書けない」でも出てきますが、本人にあったオリジナルカードを我が家も作成して覚えています。
流れとしては以下のような感じです。

①漢字の形を言語化して覚える方法を考える。
②その漢字を使った熟語を使って例文を作る。
③一度だけ書いてみる。

①漢字の形を言語化して覚える方法を考える。
どんな方法で唱えると良いかは、本人にとって覚えやすい形の言語化方法を作りだしたほうがいいようです。
我が家は以下の物を参考に本人に選ばせて覚え方を作っています。


 小学全漢字おぼえるカード


 下村式 となえて おぼえる 漢字の本 

漢字九九は絶版となったようで今はwebでは高額になっていますが、通級指導教室では以前から利用されてきているため、学校にないか聞いてみるものいいかもしれません。

下村式はこちらです。
うちの子はこのテキストの紙質があまり好きではなかったため、唱える方法の参考にのみ利用していました。書くのは普通のノートを利用していました。

②その漢字を使った熟語を使って例文を作る。
 できるだけ、音読み、訓読みの両方が入った文章を1文の中に入れられた方がより効率的かもしれませんが、毎度うまくいくわけではありません。
 また、できればその熟語を文頭に持ってこず、文中に入れ込んだ方が記憶をたどるときに思い出しやすいように我が家は感じています。(該当漢字を冒頭に持ってきた方がいいという論文なども見かけますが、これもその子次第だと思います。うちの場合は、該当漢字を頭に持ってくると、そもそもその言葉を思い出せないので最初は別の語にしたほうがよいのでは、ということになりました。)
 漢字を形だけでなく、意味も含めて覚えていけるようにすることで、語彙を増やしながら読みの助けにもなっていくようにも感じています。

③一度だけ書いてみる。
 一度だけ書いてみる。たくさん書かなくて大丈夫です。

作成したオリジナル漢字カード


我が家はこの方法を特別支援教室(通級)の先生や訪問ST、訪問OTさんにもやっていただき、人海戦術でカードを作成していきました。親の私と取り組んでもよいのですが、やはり親子関係を考えると第三者の方々に取り組んでいただき大変助かりました。

我が家の場合は、これでもどうしても定着しない漢字が残っていました。それらの漢字については、触るグリフなども活用して定着を図るように試みています。

我が家は、漢字はとにかく「読み」ができることを第一目標にやってきています。
書きに関しては、社会生活を送る上で必要と言われる小学校4年生レベルまではできるようになりたいと目標をたてました。

この漢字の覚え方に慣れてくることで、新出の5,6年生の漢字が出てきてもだいぶ覚えられるようになったことはうれしい誤算でした。
ただし、この覚え方をする前の漢字(3年生の2学期前)の書きについては、いまだに苦戦しています。不思議なものですね。

今回は「漢字の覚え方」を紹介していますが、ICTの活用も平行して実践して書きの負担を減らして学校ではすごしています。読み書きだけにずっとエネルギーを費やし続けるよりも、学校の勉強、学習に前向きに取り組めるようICTの活用はどんどんすすめていければと考えています。

最後に、繰り返しになりますが、
あくまでも、「うちの子の」学び方です!!(M)

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