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LDっ子の受験報告 #5 にゃー家の中学受験④ by にゃー

『LDっ子の受験報告』は、LDのある子ども達の受験体験談をご紹介するコーナーです。合理的配慮のコーナーで載せきれない、さまざまな方の受験までの道のりをご紹介していければと思っています。

今回は、にゃー家の中学受験についての報告(第四回)の6年生中編です。

目次

6年生中編

9月頃に、算数の療育が終了しました。

掛け算

療育前は正確性が8割程度で、解答スピードも遅い状態でしたが、約3ヶ月の療育を経て、正確に答えられるようになり、スピードもかなり向上したとの報告を受けました。

足し算引き算

これに関しては、不注意からくるミスが多いとのことで、本人が気をつける必要があるいうアドバイスを受けました。

また、睡眠についての不安があったため受診しました。医師からは「9時間以上の睡眠が必要です」と言われ、メラトベルの服用と9時間睡眠の徹底を行った結果、不安が解消されました。中学受験塾に通っていたら9時間の睡眠を確保するのは難しいため、自宅プラス個別塾での受験勉強は娘にとって最適な環境だったと思います。

10月から冬休みごろまで

本番は紙に書く形式で行われるため、この頃までにはiPad+PDFではなく、すべて紙で勉強するようになりました。

12月まで毎月首都圏模試を受けました。前塾の先生が「模試を持ってきてくれたら確認します」と言ってくださったので、お願いして確認してもらいました。国語の読解はほぼできていなかったものの、知識はしっかりと身についているので問題ないと言われました。その理由は、第一志望校の過去問が解けていたためです。算数に関しては、大問1のミスがほとんどなくなりました。これは療育の成果だと思います。しかし、速さの問題で得点できないことが多かったので、自宅で何度も演習を行いました。社会は9月以降の復習の成果が現れ、理科は安定して得点できるようになっていました。

体験入試

定期的に試験を受ける機会がほぼなかったため、学校で実施される入試体験を積極的に活用しました。入試体験は日程が重なることが多いため、以下の優先順位で参加しました。

– 受験予定校の体験入試を最優先

– 次に4教科で受ける予定だったので4教科実施の学校を優先

– 第一志望校に似たタイムスケジュールや環境で行われている学校を優先

– 学校で添削して返却してくれる学校は文字のチェックも行ってくれるため、なお良い

– 問題を解いた後にその場で解説がある学校もありました。娘はこの解説がわかりやすく、体験して良かったと言っていました。

小5の秋には体験入試について全く考えていなかったため、小6の秋から急いで探し始めました。小5の秋から、受験候補以外の学校もチェックしておくと良いかと思います。我が家は体験入試の結果をもとに、入試本番の戦略を練っていました。本番に近い環境での体験入試は非常に役に立ちました。

受験校の決定

  最終的な受験校を決めたのは12月ごろです。本当に悩みましたが、LDへの理解以外の決め手は次の通りです。

過去問との相性

娘の場合、算数である程度の点数が取れれば、国語はそこそこでOKと判断しました。漢字の書き取り問題が多い学校や、社会で漢字指定が厳しい学校は優先順位を下げました。過去問のチェック方法は、学校が配布する資料やHP、四谷大塚の過去問データベースを利用し、過去問冊子は学校での直接販売や書店、ブックオフ、メルカリで集めました。

通学時間

当初はドアツードアで1時間以内を目安にしていましたが、合う学校がなかなか見つからなかったため、1時間15分まで許容範囲を広げました。駅までの送迎、電車の本数、乗り換えのスムーズさ、着席できるかどうかで負担が軽減できると判断しました。

受験日程と科目数

表にして、どのように進めていけば確実に合格を取れるか、移動も含めて何度も検討しました。受験塾に通っている場合、塾からアドバイスがあると思います。

冬休み前までの受験勉強方法

第一志望校の傾向に絞って学習を進めました。理由は、第一志望校と第二志望校群との偏差値差があり、第一志望校対策だけでほぼカバーできたためです。通学可能な範囲内で適正な難易度の学校が見つからなかったため、偏差値に差が生じました。

国語

受験研究社の「小学基本トレーニング国語読解力」を2年生相当からやり直しました。漢字は塾でゆるく学習し、語彙は塾とアプリ「KAKERUプラス」で学習しました。プラスして知識問題は夏休み前からZ会の中学受験コースで配られる「毎日練習ブック」(メルカリ購入)を5年生分から漢字問題以外を解いていました。ちょうどこの頃に終わったので旺文社の「中学入試 でる順 過去問 ことわざ・語句・文法」に取り掛かりました。記述問題は旺文社の「中学入試 国語の文章で答える問題の答え方がすっきりわかる」を使用して練習しました。問題文に慣れさせるために銀本を読ませ、第一志望校の過去問は繰り返し解かせました。塾では受験用の長文読解に取り組んでいました。

算数

ダイヤグラム(速さ)、面積、体積が必ず出題される学校だったので、これらを繰り返し学習しました。「下剋上算数(青から)」を毎日解き、解けなかった問題は正解するまで繰り返し解きました。理解が不十分な単元は「原田式プリント」(web)でチェックしました。また、前塾のプリントも引っ張り出して活用しました。「計算完成300日」(塾専用)を毎日1ページ解き、前塾の5年生用ドリルをやり直していました。塾では受験用問題集をひたすら解いていました。

理科

計算問題が苦手だったため、計算問題を中心に学習しました。それ以外は前塾のドリルを解き、途中から復習も兼ねて6年生の最初から再度解き直しを始めました。

社会

前塾のプリントをひたすら解きました。絶対に書かなければならない漢字用語はカードアプリに入れて、1日10個程度書いて練習しました。人名については、学校で配られた社会の資料集に付いていた人名シールに載っているものだけを覚えました。問題文を正確に読めていないことが多かったため、文章に慣れさせるために銀本を読ませました。社会は国語以上にリード文や問題文を飛ばさず、正確に読むことが重要だと感じました。

冬休みから本番が始まるまで

受験が終了するまで学校を休みました。私自身、高校入試の前日に高熱を出し失敗した経験があり、今でも「熱さえ出なければ」と後悔しています。そのため、休むことを選びました。また、追い込みで全力を尽くし、それでも不合格ならば諦めがつくと考えました。

起床時間と就寝時間は本番に合わせて調整しました。睡眠をしっかり9時間確保し、2月1日の本番に合わせて午前5時半に起床するように設定しました。そのため、就寝時間は午後8時半でした。

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受験体験記はこのあと、「六年生後編 受験直前~終了までと、入学後の今編」を予定しています。
お楽しみに!(にゃー)

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