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LDっ子の受験報告 #3 にゃー家の中学受験② by にゃー

『LDっ子の受験報告』は、LDのある子ども達の受験体験談をご紹介するコーナーです。合理的配慮のコーナーで載せきれない、さまざまな方の受験までの道のりをご紹介していければと思っています。

今回は、にゃー家の中学受験についての報告の第二回です。

1、3年生

コロナ禍だったため、ほとんど探せませんでした。そもそも、まだ発達の問題がどの程度学習に影響するかわかっていない時期でした。中古の中学受験案内をメルカリで購入して眺めていることが多かったと思います。なるべくなら3年生の頃からざっくりと学校を探した方がいいと思います。直接の情報は合同説明会や塾主催で行われているオンライン学校説明会などを利用すると効率が良いと思います。また、3年生から学校のHPをチェックしておくと、どの時期に学校説明会や文化祭の見学申し込みが始まるかがわかるので、興味のある学校はまめにHPをチェックしておくことをお勧めします。HPからパンフレットを取り寄せられる学校もあるので取り寄せをし、秋ごろに出される受験要綱も確認すると良いでしょう。また学校によってはHPに過去問を掲載しているところもあります。過年度になると次年度に更新されてしまう学校もありますので、少し手間はかかりますがデータを保存されると後々役に立ちますのでこちらもお勧めします。四谷大塚の過去問は1回分しかなく国語がないことも多いため、直接の収集がおすすめです。なお学校によっては過去問を書店販売していないところもあります。その場合は学校説明会等で配られることが多いので積極的に参加することをお勧めします。

2、4年生

コロナ禍で説明会等の参加人数が絞られていたため、ライブチケット並みの席争奪戦でした。この年の合同説明会は抽選に漏れて全くいけませんでした。中学受験案内や市進のHPにある地図と偏差値表で絞り学校主催の説明会になるべく参加しました。この頃はなかなか実際の学校に行けなかったこともあり子供を連れて行きましたが、途中でこれは間違いだと気が付きました。まずは保護者が徹底的に学校を調べ、個別相談をした上で大丈夫だろうと判断した学校に連れて行く方が時間も無駄にならないし、子供の気持ちも守れるとわかったからです。

当初志望校として入れていた学校がありました。校長先生の感触も悪くなく、ICT環境や学校の理念なども悪くなかったためです。しかし、後に教員の方に確認したところLDへの理解がなかったため志望校から外しました。

塾の先生に理解が得られそうな学校がないか尋ねましたが、LD的に大丈夫そうな学校の情報は持っていませんでしたが、逆にやめた方がいい学校は教えてもらえました。

4年生の終わり頃にある学校の説明会に参加しました。先生方のお話などにとても惹かれるものがありましたが、他の学校で個別相談をすると心が折られそうなことも多かったため、この学校もきっとダメだろうと思い、この時は説明会だけ参加して帰宅しました。

3、5年生

やっと合同説明会に参加できる機会が回ってきました。4年生の頃とは違って、偏差値はあまり重視せず、距離を重視して合理的配慮に前向きな学校を探すことにしました。私の質問方法は以下の通りです。

– LD以外で配慮が必要なので、それが可能か確認する(過敏やアレルギー)
– 感触が良ければLD面の相談をする
– ただし、専門用語は出さない(LDやASD、合理的配慮など)

なぜなら、学校側に知識や理解があれば、向こうから専門用語を出して説明してくれることがほとんどだったからです。ある合同説明会で4年の終わり頃に学校説明会に参加した学校で個別相談をしました。教頭先生が対応してくださったのですが娘の様子を聞いて最初に言ってくださった言葉が「合理的配慮をしなければいけません」でした。この学校が娘の第一志望校となりました。また、理解が得られそうな学校の先生からは「本校は苦手な科目があるのは当然だと考えているのでフォローします」とおっしゃっていただけました。

4、6年生

第一志望校は一般的には難関校と言われる学校でした。倍率のことも考えるとチャレンジ校でした。学校生活を送る上で同じぐらい安心であろうと考えられる通学圏内の偏差値適正校〜安全校は見つけられずにいました。もう一度地図の確認とスクマの通学時間検索で学校を調べ直したところ、全く目をつけていなかった学校がありました。ちょうど学校見学会を開催していたので参加してみると思っていた以上に良い感触でした。通学もそこまで大変ではなかったため志望校に入れました。

2校しか受験しないというのも危険なので、4年生の頃に学校見学に参加した1校をもう一度検討しました。授業見学と教頭先生との個別相談の末、ある程度の配慮は問題ないだろうと判断しました。ただし、この2校は日程的に2教科受験になってしまうため、安全を考えると4教科で受けられる学校をもう1校見つける必要がありました。

11月ごろ、幼稚園から付き合いがある保護者の方から「あの学校はデジタル教科書とか前向きに使っていくって説明会で話していたよ」と教えてもらいました。調べたところその学校は4教科受験が可能でした。もうあまり学校に見学に行ける機会がないため、全く内容を確認できていませんでしたが、娘も一緒に12月の見学会へ連れて行きました。その見学会で個別相談をしたところ、娘にも丁寧にどのようにICT機器を使っているかなど実際に使っているデバイスを使いながら説明してくれました。本当にギリギリになりましたが、最後の最後で安全校を見つけられたのは運が良かったと思っています。

最後に

  なお受験を決めた学校では個別相談で娘の書いた答案を必ず確認してもらっていました。
・文字のチェック
・ひらがな解答の場合
教科によって漢字の採点基準が違う場合があります。必ず教科ごとに確認されることをお勧めします。算数の途中式の扱いについては学校説明会や入試説明会で説明されることが多いです。答えが正解なら途中式は見ない、途中式と正解を見る、色々なパターンがありますのでこちらも確認が必要です。

合わせてアナログ道具(リーディングトラッカー等)の使用は可能かを聞いていました。Xでも何度もポストしていますが事前に申請すればアナログ道具の配慮が断られるケースは国家試験の類でもほとんどありません。安心して確認してみてください。

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受験体験記はこのあと、もう一つの記事「6年生から受検終了まで編」を予定しています。
お楽しみに!(にゃー)

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