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夏休みの宿題を通して -試したこと示したこと-   by B

おことわり!
LDの状態は多種多様で、誰一人同じ状態はありません。こちらで紹介するのは、あくまでも「うちの子」の場合の学び方です。ご自分のお子さんにぴったり合う方法ではないことの方が多いと思いますが、学び方の一つの選択肢としてご紹介します。「多様な学び方がある事を知るきっかけになってもらえれば」、「学び方の引き出しが1つでも増えれば」と思って運営しています。その点をご了承のうえ、あくまで参考程度にお読みください。

目次

今回は、Bさんのお子さん(書字が苦手なタイプ)が、夏休みの宿題を通して見えた学習の方法や合理的配慮の様子を記していきます。

夏休み前の心配・・・『宿題の量の多さ』

昨今は夏休みの宿題がない学校も増えていますが、子の小学校は今年もたっぷり宿題が出ました(去年よりは少なかったかな)。書字が大の苦手タイプの我が子にとっては、書く学習は見ただけで抵抗を覚え、取り掛かることすら難しくなってしまう事があるので、学校には普段からその旨を説明していました。

学校の先生に相談

まず、夏休みの宿題についても例年通りのボリュームならば全てを終わらせることはできない可能性があると学校に伝えてみました。学校からは出来るところまでで構わないと返答を頂きました。それから、夏休みの宿題は今後の成績に関わるのかを確認したところ成績には関わらない旨の返答ももらえました。 

以上の学校とのやりとりを親子で共有し、心穏やかに夏休みを迎える事ができました。 学校にはいつも理解頂き感謝しています。

子どもへ夏休みの宿題に取り組む「工夫」を提案

ただ、出来るところまでで構わないと理解を頂いたとしても、みんなと同じように勉強したい気持ちも。 
成績に関わらない旨を確認できていたので、自分なりに工夫した学習方法で宿題をしてみないかと子に提案してみたところ、それなら出来るかも知れないと前向きになってくれたので、親子でいろいろ試してみることにしました。

その
漢字の書き取り

私が100均のシールに漢字をランダムに書いたものを渡し、子が選んで貼り付けていく方法を試しました。 

苦手と思っていた漢字学習ですが、あっと言う間に最後までできたことに「自分も漢字がわかる」と自信をつけている様子を見せていました。 この方法は以前、通級のカタカナ学習の指導を受けた時の方法を漢字バージョンにして試したものです。 

画像は、この学習で使ったシール。今回は油性ペンで書いてみました。

その
国語の文章題

文字を書いて答える方法ではなく、文章中に線を引いて回答欄まで繋げる方法を試しました。 

書字の量が少なくなるので精神的なハードルが低くなり、取り掛かりやすくなっている様子でした。今までの慣れもあり、無意識に回答を書いてしまうなどの感想を言いながら穏やかに学習に取り組めていました。 この方法はSNSでよく見かけていたのでそれを真似してみました。

家庭での学習では主にシャーペン(ステッドラー)を使っています。太めの三角軸で持ちやすく、芯が1.3mmなので折れにくいです。 消しゴムは家庭でも学校でも、クツワの濃い鉛筆でもよく消える「学校消しゴム」を使っています。 

その
一行日記

学校のタブレットのアプリ「ロイロノート」にキーボードでローマ字入力の練習がてら入力していきました。 日記の内容により背景の色を変えたり文字の色を変えたりして自分なりの工夫をして楽しみながら試していました。 

7月の伊藤陽子先生(中学校教諭)のセミナーで、入力の練習は「かるたの読み札」を使うといい事を教わったのですが、今の我が子にとっては一行日記がピッタリだなとヒントにさせて頂きました。 

令和6年(2024年)7月に開催された、伊藤陽子先生のセミナー イベント報告の記事

同日に開催された、井上賞子先生(小学校教諭)のセミナーとぴーちくぱーちく会

取り組めなかった宿題から見えたこと

いろいろ試しながら前向きに学習に取り組めたのでよかったのですが、でも、取り組む事ができなかった宿題(新聞づくりや作文など)もあったので、今後の課題が見えてきた所でもありました。 

合理的配慮の申請をしても残念ながら断られてしまう事や、うまくやってもらえない事もあるのですが、夏休みの宿題を通して子どもから周囲の大人たちにできる事とできない事を示していく、態度に表していく事は説得力が上がると感じました。 

 冬休みもガッツリ宿題が出る学校なので☺️今後も引き続き学校から理解頂けるのであれば、親子で工夫して前向きに、子どもが前のめりになれるような苦しくない学習方法を模索し表しながら楽しんでいきたいです。 (B)

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