中学1年男子のケースです。
困り感 | 読み, 書き, 算数, 不器用さ, 視覚過敏などの過敏, 不注意, こだわり |
診断名 | LD(学習障害), ADHD, ASD, DCD(発達性協調運動障害), APD/Lid(聴覚情報処理障害/聞き取り困難) |
学年 | 中1 |
自治体 | 岡山県岡山市 |
本人は配慮についてどう思っていますか? | 自分から配慮してほしいと希望している |
実施された環境調整 | UDフォントなど読みやすい工夫のされた文書の提供, 支援級の同学年の生徒だけが同じ教室で学習。 それぞれに合わせた配慮。 |
実施された個別の合理的配慮 | 席の指定 タブレットを使ってノートテイクしてよい 連絡帳のデジタル化 板書の写真撮影を好きな時にしてよい タブレットの使用と手書きと選択できる環境がある 作文の作成はWordなどタブレットを使用しても手書きでもよい 板書の写真の提供 補助具の持ち込み(遮光眼鏡、カラーバールーペ、リーディングトラッカー等) フォントの指定 palstepの利用協力。 |
配慮の実施のために診断書や医師からの意見書を求められましたか? | 何も提出していない |
どのようにして配慮されるようになりましたか? | 基本的に、小学校の時から引き続き、自分のiPadやiPhoneを持参してもいいことになっていた。入学前に、本人についての様子などを記したものと写真をファイルにし、提出。小学校のコーディネーターの先生も一緒に行ってくださった。その前に、中学校の担任となる先生も、小学校に様子などを聞きに行ってくださっていた。 感覚過敏がひどく、ホワイトボードにペンで書く音が苦手であることを伝えると、ホワイトボード、黒板、大型テレビなど、見やすいものを選んだらいいと、入学前の春休み中に、用意してくださっていて驚き、その思いと行動に励まされ、ありがたかった。 テストについては、UDフォントについてや、文章と絵や写真が同じ行になると理解しにくいことなどについて伝えると、他の生徒さんにとってもいいだろうからと、全学年のほとんどのテスト問題が、UDフォントに近いものに変更されたり、レイアウトをより見やすく工夫されたりした。 当時、先生方のパソコンが、UDフォントが入ったバージョンに変わる前だったため、すでに、教科書体を使われている先生などが意見や助言をしてくださり、職員室で色々意見交換をされたと聞いている。先生方のパソコンがUDフォントが入ったものになった後は、UDフォントを使われるようになった。とにかく担任に理解と行動力があり、中心となって、さまざまな工夫をしてくださった。 小学校6年時の担任による対応の辛さが尾を引き、登校はなかなか叶わなかったが、普段から、一人の生徒として思い、工夫と連絡をとってくださったことにより、理解ある大人の存在を感じることはできた様子で、とても感謝している。また、やり取りを密にしてくださっていたため、高校進学時にも、進学予定の高校に赴いてくださり、引き続きの配慮もスムーズに行えることとなった。 |
その他 | どこで生まれ、どこで暮らしても、どうしても難しいことは配慮されて、安心して学び暮らせる学校や社会になりますように。1分、1秒でも早くそうなることを願い、行動したいと思っています。 |
この情報の確認時期 | 2019年 |
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