教科書や本、プリントなどは、白色の紙に印刷されていることが多いですよね。大多数の人は、そこで困ることはありません。でも、白色の紙に書いてあるとまぶしく感じたりして、読みづらい人もいます。そして、子どもの場合、その状態が自分にとって当たり前なので困っていることに気づけない、説明できないこともあります。
紙の色をいきなり変えるのは難しいですが、上からカラーファイルを乗せてみると読みやすくなるかもしれませんので、一度カラーファイルを白い紙の上の文字の上において試してみてはどうでしょうか。
うちの子の通級の先生は、100均のカラークリアファイルで、見やすくなる色を見つけさせてくれました。疲れも軽減されて、読んでみようという気持ちになれるようです。家族3人で読みやすい色が違います。
カラーファイルをかぶせることで読みやすくなりそうだなと思ったら、以下のようなグッズを使ってみると良いかもしれません。
①リーディングトラッカー(リーディングルーラー)
一行だけ見える細いタイプ、前後も見える幅広タイプ(線があるもの、無いもの)など、色々あります。どこを読んでいるかわからなくなりやすい人にもおすすめです。
人によって使いやすいものが違います。その日の明るさによってみやすい色が違ったりする人もいます。セットで売っていることが多いので、使いやすいものを試してみるといいですね。
筆箱に入れたり、教科書に挟んだりして学校に持っていきやすいです。
②カラーノート
白紙ではなく、目に優しい色の紙で出来たノートもあります。
井上賞子先生のnoteの記事でも紹介されているのでご覧ください。井上先生のnoteの記事
③色上質紙
合理的配慮として、プリントやテストを白紙でなく色紙に印刷してもらっている人もいます。自分の見やすい色の紙を探すために、色上質紙のカラーセットで試してみる事もできます。
うちの子は学校でこんな感じで印刷してもらっています。
カラーメガネも試してみましたが、視界全体に色があると逆に見にくいそうで、我が子には、この方法が1番合っているようです。
④遮光メガネ、カラーメガネ
光過敏が強い場合などは、サングラス、遮光メガネを使う方法もあります。
⑤PCなどの画面の明るさを調節、色を反転、変更
PCやスマホなど様々な端末で見やすくするために設定を変えることをお勧めします。
明るさの調整だけでなく、白黒反転など、各端末ごとに簡単に設定を変更することができます。
Kindleなどでは、読書用定規という設定でリーディングルーラーを出せるものもあります。
「読みやすさ」と言っても様々なアプローチがありますが、今回は様々な視覚に影響のある方法をご紹介してみました。自分には関係ないかもしれないと思っていても、一度試してみると、意外と見やすい色や方法がある方もいます。
「学びの選択肢」として、ぜひ一度お試しください。
(U)