MENU

LDのある次男と探す、わが家の英語の勉強方法  (きのこ)

――学び方は人それぞれ。本人に合う方法を一緒に見つける 

こんにちは。「きのこ」です。 

今回は、LD(限局性学習症)のある次男と、英語の勉強方法を探してきた過程について書いてみたいと思います。 

目次

小学校では困っていなかった英語

次男が中学校に入学して、英語の学習につまずき始めました。 

小学校では、ビンゴゲームなどを通して英語に触れ、単語に使われるアルファベットの大文字・小文字も書くことができていました。授業で大きく困ることもなく、過ごしていました。 

ところが、中学校に入ると学習内容が変わりました。英語を読む量が増え、文法を理解し、単語を書くことが求められるようになりました。 

アルファベットを四線の中に書くときには、文字の高さや向きにも気をつけなければなりません。さらに、文字と文字、単語と単語の間隔を保つことも必要です。書くことが苦手な次男にとって、英語を書くことは、思っていた以上に大変な作業でした。 

また、小学生の間にローマ字で読み書きしたり、キーボードで入力したりすることは身についていました。しかし、ローマ字で読めることと、英語を読めることは同じではありません。 

例えば、英語では同じ綴りでも文脈によって発音が変わる単語があります。文字と音の対応が一対一ではないことも、次男にとって英語を難しくする要因の一つでした。 

↓中一で取り組んだテキスト。 

WISC-Vの結果から、学び方を考える

次男の困難を考えるとき、参考にしたのがWISC-Vという知能検査の結果です。 

WISC-Vは、子どもの知的な発達や認知の特徴を、複数の側面から捉える検査です。言葉で理解する力、視覚的な情報を捉える力、推理する力、情報を一時的に記憶して扱う力、作業を進める速さなどを評価します。 

検査結果を知ることは、子どもを数値で評価するためだけではありません。どのような課題で力を発揮しやすいのか、どこに負担がかかりやすいのかを考え、支援の手立てを探すためにも役立ちます。 

次男の場合も、検査結果を参考にしながら、視覚的な情報を学習に活かせないかと考えました。 

そこで、英語の文法を色分けして整理したり、主語と動詞をセットにしたり、関連する情報を一覧表にまとめたりすることにしました。 

もちろん、検査結果だけで、その子に合う学習方法が決まるわけではありません。実際に教材を使ってみて、理解しやすいか、取り組みやすいか、疲労はどうかを確認しながら工夫しています。 

覚える量を減らし、目で見て理解する

英語の文法を覚えるとき、次男には一つひとつを別々に暗記するより、関連する情報をまとめて提示する方が取り組みやすいのではないかと考えました。 

そこで作ったのが、3つの教材です。 

一つ目は、人称代名詞の一覧表です。I・me・my、you・you・yourのように、主語として使う形、動詞の相手になる形、所有を表す形を横に並べました。 

単語を一つずつ覚えるのではなく、横に見比べながら、使い方の違いを確認できるようにしています。 

二つ目は、Be動詞の文をまとめた教材です。Iにはam、youにはare、he・she・itにはisというように、主語とBe動詞をセットにして整理しました。 

さらに、名詞を使う文、形容詞を使う文、場所を表す文、疑問文など、さまざまな例文を並べています。 

三つ目は、付箋を使った文の整理方法です。 

基本の文の形を色分けし、目で見て確認できるようにすることで、英語の文がどのように組み立てられているのかを捉えやすくしています。 

すべてを個別に覚えるのではなく、共通する形や組み合わせに気づけるようにすることが目的です。 

教材は、一度作って終わりではありません。間違いやすいところを確認しながら、AIも活用して表を作成し、本人に合うようにカスタマイズしています。 

現在はタブレット2台を使って

現在は、タブレットを2台使いながら学習しています。 

教科書のQRコードから英語の音声を再生し、まずは文章の内容を大まかにつかみます。文字を一つずつ読むことだけに集中せず、音声も手がかりにして内容を理解するためです。 

AIも、英文の大まかな意味をつかんだり、学習内容を整理したりするために活用しています。 

ワークに取り組むときには、分からない単語を一覧表から探せるようにしています。毎回ゼロから調べるのではなく、必要な情報を見つけやすくする工夫です。 

タブレットやAIは、それだけで学習を解決してくれるものではありません。次男が内容を理解し、自分で確認しながら学習を進めるための道具として使っています。 

↓学校でも広い机で個室を使わせていただいています。 

家庭での工夫と、学校で必要な合理的配慮

中学1年生のとき、学校の試験では、読み上げやタブレット入力による配慮が認められませんでした。 

家庭では、音声を使ったり、視覚的に分かりやすい教材を作ったりすることができます。しかし、学校の試験では、家庭と同じ方法が使えるとは限りません。 

本人が努力することと、本人が学習に取り組みやすい環境を整えることは、別の問題です。

 家庭でできる工夫を続ける一方で、学校で必要な合理的配慮について対話を重ねることも大切だと感じています。 

↓中1の時にお願いしたパワーポイントと、次男に関わる先生に配布しているサポートシート 

学習方法を工夫しても、疲れることはある

さまざまな工夫をしていますが、長文の理解は今でも次男にとって疲れる作業です。

模擬試験では、英語が5時間目になることも多くあります。疲労が強くなると、その後2日ほど休むこともあります。 

そこで、親子で疲労と回復に必要な時間を見通し、予定を調整するようにしています。 

学習方法を工夫すれば、すべての困難がなくなるわけではありません。 

できるようになるための工夫と同じくらい、取り組んだ後の疲れを理解し、回復する時間を確保することも大切にしています。 

自分に合う学び方を、自分で説明できるように

LDのある子どもの学習では、苦手なことに目が向きやすくなります。けれども、困難の背景を知ることで、必要な手立てを考えることができます。 

次男との英語の勉強は、今も試行錯誤の途中です。 

私が方法を考えて用意するだけでなく、次男自身が、自分は何に困っているのか、どんな方法なら取り組みやすいのかを理解し、周囲に伝えられるようになることも大切にしています。 

自分の特性を知ることは、できない理由を探すためではありません。自分に必要な方法を見つけ、学び続けるために活かしてほしいと思っています。 

子どもによって、得意なことも苦手なことも違います。だからこそ、一人ひとりに合う学び方を一緒に探していくことが大切なのではないでしょうか。 

学び方は人それぞれ。 

自分のことは自分で説明する。 

この二つを、これからも次男と一緒に大切にしていきたいと思います。 (きのこ)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次