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嫌いにさせない『読み書き』

カラフルブログはカラフルバードメンバーや知人によるブログです。
地域に広がったカラフルバードメンバーそれぞれに起こったLDにまつわるあれこれを紹介していきます。
LDの対応は地域ごとに、対応する担当の方次第、というところが多く、カラフルバードの記事がストレートに参考にならないこともあるのも実情です。
そういうこともあり、実際に各地の状況をご紹介できる機会にこのブログシリーズがお役に立てればと思います。

現在、小学校6年生の子どもがいる「なつ」です。
今回は、少し時間を巻き戻して、子どもが小学校低学年だった頃の「読み書き」について振り返ってみようと思います。

便利なグッズを取り入れたとか、できるようになる方法を練習したという前段階の話です。

沢山の情報から何を選べばいいか混乱している方が、肩の力が抜けるような(?)我が家の過ごし方を紹介します。

目次

思っていたのと違った小学校スタート

保育園のころは、50音表文字パットでメッセージを入れたり、街の看板の文字を読んだり、お手紙交換をしたり…
『うちの子はディスレクシアでは無さそう!』と私は思っていました。

しかし、小学校一年生の夏から不登校になりました。

6月頃には宿題を嫌がるようになり『これは行けなくなるかも…』と感じ、学校と話し合ったりしましたが時すでに遅しでした。

後から思えば、
「ゲームのキャラが喋っている文字を読まずに飛ばしていたな」
「一人で絵本や本を読みたがらなかったな」
など、生活の中にいくつものサインがあったのに見逃していたのだと気づかされました。

そんな混乱の中始まった我が家の不登校生活。

机上学習ができるような状態では無かったので、とにかく【読み書きを嫌いさせない】をモットーに過ごしていました。

小学校低学年の頃の読み・書きについて取り組みを紹介します。

「読み」の取り組みについて


一番やって良かったと思っているのが、読み聞かせです。

皆さんの想像する読み聞かせとはちょっと違うかもしれません。

教科書でも絵本でも無く……【スーパーマリオくん】の読み聞かせです。
コロコロコミックで連載している、スーパーマリオのキャラクター達によるギャグ漫画です。単行本で61巻まで出ています。

沢山のキャラになりきって声色を変えて、テンションを上げて、オヤジギャグを理解させるために同音異義語をチラッと解説したり……なかなか疲れます。ただすごく喜んでくれたこともあり、毎晩読んでいました。

マインクラフトの攻略本も読み聞かせていました。こちらは一方的に読むというか、一緒に喋りながら読む感じでした。

どれくらい時間がかかったかは覚えていませんが、ある日、子どもが1人で寛ぎながら漫画を読んで大笑いしている声が聞こえてきたときは、本当に嬉しかったです。

思い出の品です。

もうひとつ、「親以外の読み上げ体験」として良かったのが【音声ガイド】の利用です。


不登校期間中、博物館や美術館に出かけることがあったのですが、音声ガイドの端末を渡してみると、とても熱心に聴いていました。


目の前にある展示についての解説でリアルタイム感があることや、一つひとつの説明の長さを短く区切って聴けることが合っていたようで、物語文などの「聴く読書」よりも楽しんで体験できていたと感じます。

今は状況に合わせて、「自分で読む」「機器を使う」「人に読んでもらう」子ども自身が自分で方法を選択できるようになっています。

「書き」の取り組みについて

書くことに強い拒否感があった頃は、「版画かしら……」と思うほど、紙を触ると凹みがわかるほどの強い筆圧でした。

一文字一文字にこんなに力を込めていたら、疲れてしまいますよね。


幼児期に文字パッドを操作できていたので、「iPadの50音キーボードなら使えるだろう」という安心感はありました。ですが、やっぱりひらがなを書けると、生活の中での選択肢が広がります。

子どもは「文字を頭の中から思い出す(想起する)」ことは困難でも、「見本を写して書く」ことはできるタイプでした。そのため、壁に貼っておいた50音表が本当に有効でした。

多分貼ってあるご家庭がほとんどだと思います。笑


ただ、シンプルなものよりも、語頭音のキーワードイラスト(「あ」なら「あひる」の絵など)が載っているものの方が探しやすい様子だったので、途中で貼り替えました。

「わからない時に自分で調べて書ける」という安心感が良かったようです。

ドリルやプリントに取り組むことは難しかったので、遊びの中で単語を書くことが多かったです。料理のメニューを作ったり、おみくじを作って遊んだりしていました。

子どもが書いた文字は崩れていても、少々間違っていても推測して読んでいました。
それは、【間違ったまま覚えるリスクよりも、全く書かなくなるリスク】の方が怖い時期だったからです。

不登校になった時の担任の先生へ子どもが手紙を書いていったことがありました。その際、先生に「く??し??」という感じで、何度も首をかしげながら読み上げられてしまい……親としても「これはすごく嫌だな」と強烈なインパクトとして残っていたこともあります。


そんな時期を乗り越え、今は「ひらがなでいいなら手書きでもいいよ」と言うくらい、手書きへの拒否感はなくなりました。筆圧もすっかり落ち着いています。

当時を振り返って

小3からは学校へ行くようになり、家庭での取り組み方も変わってきています。

不登校当初はフルタイムの仕事も辞め、子どもと2人で自宅で過ごす時間のなかで、不安や大変なこともたくさんありました。ですが今思うと、本当に「人との出会い」に恵まれてきたなと感じます。

通信講座やドリルをやらせようとしていたのですが、療育の先生に「今は読み書きを嫌いにさせないようにする時期!」とズバッと言ってもらえたことが大きな転機でした。確かにうちの子は、机上学習の積み重ねで読み書きへの拒否感がなくなるタイプではありませんでした。

また、療育の先生が繋いでくださった同級生親子との交流や、X(旧Twitter)で繋がった全国のLD児の保護者の皆さんには、今もたくさん共感し、励まされています。

これからもきっと、壁にぶつかったり悩んだりすることはあると思います。それでも「なんとかなるかな」と思えるのは、温かく支えてくれる人たちがいて、一人じゃないと思えるからかもしれません。

このコラムが、今まさに手探りで頑張っている保護者の方にとって、少しでも肩の力を抜くヒントになれば幸いです。

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