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お文具研究 コラム 「チョコ黒さん」

モヤモヤから始まる文具の可能性
〜「できない」と「できる」の間にある、自分を拡張する冒険〜


「読んでも内容が頭に入ってこない」「書こうとすると手が止まってしまう」
そんな言葉にならない「モヤモヤ」を感じることはありませんか?

実はそのモヤモヤこそ、成長の可能性が一番詰まっている場所。
「発達の最近接領域(ZPD)」と呼ばれる領域。

「今は一人では難しいけれど、適切なサポートがあれば乗り越えられる」というワクワクする領域。

今回は、文具を単なる道具ではなく、
その「モヤモヤ」を突破するための「自分を拡張するアイテム」として捉え直してみたいと思います。

1. 「モヤモヤ」は、自分を知るためのサイン

子どもたちが感じる「モヤモヤ」の正体は、自分の能力不足ではありません。
それは、「やりたいこと」「できるようになりたいこと」と「環境(道具)」の間にミスマッチが起きているサインです。

この正体不明の「モヤモヤ」を、文具という「踏み台」を使って一つずつ乗り越えていく、それが学びの主導権を取り戻す第一歩になります。

2. 文具は「自分を拡張する」外付けアイテム

印刷する紙をカラーペーパーにしたら文字があまり動かなくなった。
教科書に蛍光ペンで1行ずつ線を引いたら、読んでるところが迷子にならなくなった。
小さいマスに文字を書くのは難しいけど、タブレットで大きくしたら書けた。

文具やデジタルデバイスは「自分」の学習や苦手を補い、できることを拡張する「外付けアイテム」です

大切なのは、子ども自身が「自分で選び、試し、使い所を定めていく」プロセスそのものであり、大人が「これを使いなさい」と正解を与えることではありません。

自分が選んだはずのものが使えない、思うようにできないって時もあります。
でも、「やっぱりダメか…」とガッカリしないでください。

読める日と読めない日がある(体調による揺らぎ)
家では読めるのに、学校では教科書の文字がなぜか頭に入らない(周囲のノイズ)
など「できる」と「できない」の間の境界は常に揺らいでいます。

3. 「不採用」は失敗じゃない!ポジティブな自分発見

文具やデジタルデバイスなどをいろいろ試した結果、「これは合わない」となるアイテムもあります。でも、それは失敗ではありません。むしろ、自分という人間の取扱説明書(トリセツ)が更新された、素晴らしい発見です。

不採用 = 失敗 ではない
不採用 = 情報が1つ増えた、経験値が上がった
不採用 = 自分のモヤモヤの輪郭が少し見えた
つまり、「使わない」も立派な選択

ここで提案です!「不採用」を、こんな風にポジティブに言い換えてみませんか?

「レベルアップ待ち」(今はハードルが高いけど、いつか使えるかも)
「スプリンター」(ずっとは無理だけど、ちょこっとだけなら使える便利なやつ)
 「カスタムチューン」(いくつかのアイテムを組み合わせて自分仕様にカスタムすればイケる)
 「スペシャリスト」(ノートテイクには向かないけど、計算するときは強い味方)

「自分に合わない」と胸を張って言えることは、自分にぴったりの「拡張アイテム」を見極める力があるという証拠です。

4. 支援者・保護者の皆さまへ

困っている、立ち止まっている子を見ると「なんとかしたい!」「力になりたい」と感じる共感力や責任感は素晴らしいと思います。
しかし、「なんとかしたい」と結果を急ぐあまり、「読み書きが苦手ならタブレット」という風にすぐに答えを出したくなることもあるかもしれません。

でも、子どもたちが本当に必要としているのは、「あーでもない、こーでもない」と試行錯誤する時間です。
• 一緒に「モヤモヤ」を面白がる
• 「不採用」という決断を祝福する
• 調子の「揺らぎ」に合わせて、道具を選べる環境を作る

そんな「試行錯誤の実験」を子どもたちと一緒に楽しんでみてはどうでしょうか?

結び:モヤモヤした透明な壁を、踏み台に変えて

誰にも見えない「モヤモヤした透明な壁」にぶつかって立ち止まっている子どもさん、保護者さん、支援者さんへ。

自分にぴったりの「踏み台(文具・デバイス)」が見つかれば、その壁の向こうには、見たこともないワクワクする景色が広がっています。

さあ、あなただけの「拡張アイテム」を探す冒険に出かけませんか?

コラムの執筆は…
チョコ🍫(MarblousQuest合同会社)
私たちは、どの子も楽しく学べるように願いを込めて、学ぶヒントを発信しています。
MarblousQuest公式note
https://note.com/mq_offical

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