
AccessReadingとの共催で音声教材等勉強会を行いました。
体験会の各音声教材は、AccessReading、EDGE、CBメンバーの協力の元で準備いたしました。
勉強会のおおまかな内容、体験された方の様子や声をご報告します。
日時
2025年6月29日(日)13:30~16:00
場所
東京都目黒区 東京大学 駒場Ⅱキャンパス 、一部オンライン
内容
- ①音声教材等活用講演会
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AccessReading事務局の風早史子さんに、AccessReadingをはじめとする音声教材の種類や音声教材を使った効果的な学び方等についてお話していただきました。
- 学びに必要なことを確認しよう
- 音声教材のご紹介
- 学び方を工夫しよう
- 【参考】合理的配慮と学びの見通し
- おまけの資料、AccessReading読書感想文コンテスト「帰ってきたアストロ杯」(エントリーは2025年9月5日まで)のご案内など
AccessReadingとは、読むことに困難があり、特別支援を必要とする児童生徒のためのオンライン図書館です。東京大学先端科学技術研究センター社会包摂システム分野と同大学図書館が共同運営しています。音声教材は、読むことに困難のある小学校高学年、中学生、高校生が申し込むことができます。
あわせて読みたいAccess Reading 音声教材の種類を知ろう 6団体による音声教材を比較紹介してくれています。 https://accessreading.org/aem/what_kind_aem.html子どもがなかなか使いたがらない・・・
そんな時、音声教材を使うきっかけづくりに、こちらもおすすめです!
光村図書 教育開発研究センターが提供している、『学びをまなぶ あなたにあった学びをさがそう!』では、子ども向けの動画で学ぶことについて知ることができます。5.自分に合った学び方を見つけよう (多様な学び方を知る)では、デジタル教科書や音声教材について取り上げられています。光村図書 教育開発研究センター -
- ②体験会
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音声教材6団体の教材、デジタル教科書、iPadやWindowsPCなどデジタル端末での読み上げ方法、スキャナ型読み上げペンの体験会を行いました。オンライン参加のみなさんには、それぞれの操作の様子をご紹介しました。
実際に手に取って操作性を確かめ、音声を聞き、それぞれの特色を比べることができました。体験することにより、家庭や学校で子どもたちがどのように活用していくかのイメージが具体的になったのではないでしょうか。 -
茨城大学のペンでタッチすると読める音声付教科書
ペンで文章をタッチするだけで、読み上げてくれることに興味津々なお子様がいました。速度や区切りの方法を変え、比べてみている方もいました。通常の教科書と同じような見た目をしていることに驚く方もいました。社会の教科書は『吹き出しのセリフが読みたい』など、ピンポイントで読みたい箇所を読むときに便利であることなども体験していただきました。 -
デイジー教科書
【しゃべる教科書】のアプリを使用し、ハイライトや背景色を変えた場合の見え方や、操作方法を体験していただきました。「ハイライトがあるのは良いですね」との声がありました。ブラウザ版よりもシンプルなインターフェースになっている事に気付いた保護者の方もいました。
実際に使用している小学校5年生の子が、保護者の方にどんな風に活用しているか説明をさせていただきました。子どもが一人で使えるようになる、という事が伝わっていると良いなと思います。 -
BEAM
BEAM事務局スタッフと作製スタッフの説明の元、実際に触って・聞いていただきました。音声を聞いた方からは「合成音声と思えないくらいきれい」「機械音は苦手だけど、これなら聞けそう」との声がありました。『イントネーション』や『間』にこだわって作成していることが実感していただけたようでした。デジタル教科書
カラフルバードメンバーたちが個人購入している学習者用デジタル教科書、5教科(各社)と地図帳を持ち寄ってご紹介しました。
音声データやフリガナのオンオフが簡単なだけでなく、行間を変えたり、背景の色を変えられる点への評価も高かったです。また、教科書会社ごとに使用するアプリが違うだけでなく、GIGA端末ごと、各自治体ごとにデジタル教科書を開くためのアプリやブックマーク方法などの入口が異なる点が使いづらさの盲点ともなっている状況を目の当たりにする機会にもなりました。
持参したメンバーからの報告では、個人購入したデジタル教科書のライセンス期間が学年末に無くなるため、受験勉強用に復習として使用できないという点が不便だという報告がありました。今後、この点への対応への変化があるといいと思います。
参加した方からは、
・各教科会社により、別のアプリから開けるのは知らなかった
・各教科書会社でページ送りの仕方などの読み上げ速度など操作方法が違うのを、知らなかった。
・GIGA端末で簡単に使えるようになって欲しい。
・デジタル教科書に直接書き込めるので、ノートを取る代わりに使えるのは便利。
・個人購入にハードルがある教科書会社があるようなので、簡単に買えるようになってほしい。
などの声がありました。
複数会社のデジタル教科書を一度に見られる貴重な機会となったのではないでしょうか。 -
- ③茶話会
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最後に現地参加のみなさんと茶話会を行いました。
初対面の子どもたちも仲良くなって情報交換していました。
参加者の感想
茶話会では、子ども同士でノートテイクしたものを見せ合って「すげー!」と声を掛けあったりしてる様子もあり、仲間がいるって親にとっても子どもにとっても良いな~と思いました🎵
参加していたお子さんから実際に使用している音声教材のことをたくさんレクチャーしていただきました。当事者目線のとてもわかりやすい説明、ありがとうございました😊
帰宅後に早速、デイジー教科書とデイジー子どもゆめ文庫を申請しました。まずは親子で一緒に使ってみて、周りにも広めていけたらと思います。