生成AIを活用することで、それぞれの子どもに合わせた学習教材を効率よく作成できるようになりました。「この子に合わせてこういうものを作りたい」という調整がしやすくなっています。AIの進化は日進月歩のため、活用アイディア例の紹介にとどまりますが、参考にしているサイトやSNSをご紹介します。
これまでアナログで一つずつ作成していた個別の学習教材を生成AIを使って作成してみませんか。
*個人情報や機密情報をAIに読み込ませて活用してはいけません。
*文科省と東京都などの生成AIガイドラインを確認の上御活用ください。
AIのあれこれ
AIもたくさんの種類ができているため、どれを使ったらいいか迷うかと思います。
私もそこまで活用できていませんが、いくつかご紹介します。
ChatGPT(チャットジーピーティー)

ChatGPT(通称チャッピー)は、一番おなじみかもしれませんね。
画像も生成しやすいですし、文章を作成するお助けもしてくれます。
また、要約機能も便利ですよね。
ただ、ハルシネーションもひどく、間違いを提示してくることも多いため言語の課題などには向いていないような印象です。
Claude(クロード)

Claudeは、ChatGPTと比べて、より慎重で丁寧な回答をする傾向があり、言語指導に活用したい場合はより信頼性があるような気がします。LDの子の学習支援では、特に言語処理の正確性が高いため、読み書きの支援や文章構造の理解に役立ちます。また、実際に動くアプリやツールを作れることも最近ではおススメなポイントとなってきています。
canvaAI

ちらしやデザインなどcanvaを使う方も増えていると思いますが、2025年4月からスタートしたAI機能も驚異的な機能を持っています。少しのプロンプトで簡単に漢字ドリルなどを生成してくれるため、子どもが好きなテーマやデザインでも細かくカスタマイズしながらアプリを作成できる点もおすすめです。無料でAI機能が使えます。
なん先生の活用例
instagramでLD関係のとても役立つポストをされているなん先生。
AIを活用した子供たちにそれぞれにあった教材づくりをされている例をご紹介します。

自分だけの漢字練習帳を作るためのプロンプト
色分けやスラッシュを入れて読みやすくする方法のプロンプト
DIVERS・ダイバース 松浦千春先生の活用例
DIVERS・ダイバースの松浦千春先生の活用例も秀逸で、日々アップデートされていくAIを活用したものを公開をされているので参考になります。
まずは、noteの記事からご紹介。有料記事ではプロンプト例も紹介されています。

先生がAIを使って作られている学習教材はこちら
ことばアップ
Xやinstagramでも日々活用例を公開されています。
こういうのもいいですよね。
自分で話した文字、選んだ文字などを即時フィードバックできるのもアプリならでは
「ひとりでもれんしゅうしてみたい」に応えられたらと、AIと試行錯誤。
— Matsuura Chiharu (@DIVERSE_Chiharu) July 23, 2025
一度型を整えると、提示される言葉の種類や数を子どもに合わせて変更できるところがお気に入り。
音声入力→ひらがな表示→これでよいか自分で判断→フィードバック
この辺りまで整えたら、使ってもらいながら、調整。 pic.twitter.com/xZhRLpu8dL
並べ替え問題なども作りやすいですね。
学習アプリの作成について
松浦先生が作成されているのはcaludeやcanvaAIを使ってのアプリです。
ここでは、すこしだけcanvaAIを使ったアプリの作り方をご紹介します。claudeでは同様かそれ以上のアプリが作成できます。あっという間にコードが生成されていくようすは、本当に驚きです。
簡単ですが、漢字合わせカードゲームを作成する例をご紹介します。
1.canva のAIを開く

普段はそのままデザインのページに行くかもしれませんが、「AI」のボタンは右端にあります。
まずはこのCanvaAIを押しましょう。
2.作成したいものを文章にして入れる(プロンプト(指示)を入れる)
今回は、「2年生の漢字アプリを作って。文章の中に正しい漢字を4つの選択肢から選ぶタイプにしてほしい」と入れてみました。
その後、「コードを生成」を選択した後、「→」を押します。

そうすると
こうしてコードが生成されていきます。すごい!あっという間

3.出来上がったアプリは微調整を繰り返してカスタマイズしましょう。
このプロンプトでできたアプリはこういう感じです。
作成した後はURLを取得してweb公開してもいいでしょう。
claudeでも作成したアプリは共有可能です。

以上、2025年7月末現在の情報です。
AIは日々のアップデートが目まぐるしいものですので、みなさんそれぞれで最新のものはご確認ください。
(M)