おことわり!
LDの状態は多種多様で、誰一人同じ状態はありません。こちらで紹介するのは、あくまでも「うちの子」の場合の学び方です。ご自分のお子さんにぴったり合う方法ではないことの方が多いと思いますが、学び方の一つの選択肢としてご紹介します。「多様な学び方がある事を知るきっかけになってもらえれば」、「学び方の引き出しが1つでも増えれば」と思って運営しています。その点をご了承のうえ、あくまで参考程度にお読みください。
はじめに
現在小学四年生のうちの子は、読み書きに困難あり。
先生方の巧みな授業進行で、授業中は積極的に発言するなどしているらしいのですが、人員不足のあおりをうけ、特に読み上げのサポートもないまま来てしまいました。
我が子とテスト
テストは入学時をピークに、どんどん解けなくなってきました。回答方法にはいろいろ合理的配慮をいただいているのですが、そもそも読めないし読まないので、問題に取り組めてないんですよね。
「お、ここ1問丸つけてるじゃん!テスト受けて偉い!」というのが、我が家のテストに対する向き合い方でした。
ところが、そんな我が家とテストの関係に、転機が訪れました。
要望文書を提出したことから、担任の先生が校長先生、副校長先生、担任、特別支援教室教諭とお話する機会を設けてくださったのです。
そこですでに入手していた、茨城大学の「ペンでタッチすると読める音声付教科書」と「録音シール」を披露しました。
するとやっぱり、管理職の方に直接見ていただけるのは話が早いですね。早速テストでの音声ペンの使用を試してみようということになりました。
話し合いの結果、次の方法で試してみることになりました。
話し合いで決まった内容
- テストを担任教諭から家庭に貸し出し。
- 子が寝静まった後、家庭でテストに音声吹き込み。
- 担任教諭にテスト用紙を返う。
- 子はみんなと一緒にテストを受ける。その時音声ペンにヘッドホンを使う。
音声吹込みは、そこそこ大変でした(算数<国語<理科<社会の順に大変だった…)。
そしてテストは実施され(子から「お母さん、途中で噛んでたでしょ」とか言われました。)、満を持して返却されたテスト用紙を見てみると、驚きの結果でした。
そして、その結果は・・・
いっぱいぼかしていますが、おわかりでしょうか。
左は社会、右は算数で、それぞれ80点、95点でした!もちろん裏面もしっかり解いていましたよ!
テストはなんの補助もなく、他のみんなと一緒に、ヘッドホンをつけて受けたとのことです。
これまでテストの用紙なんてろくに持ち帰ってこなかったのに、このテストは嬉しげに見せてくれ、いきおい間違っちゃったところの振り返りまで家庭でできました。すごいの重ねがけ!
(比較用に、音声吹き込み活動前に受けた国語、算数のテスト画像もおつけします。解答欄が白い!)
おわりに
(配布資料のPDF公開も、こぼれ話もあるよ)
今回この方法で、我が子は初めて「テストをつかって学んだ」「テストで正しく評価できた」と言えるのかもしれません。
先生方の負担も小さく実現できるこの方法は、もっと広がってほしいと思っています。
ご検討願います!#5読み上げペンで、テストを受ける
🐣🐥🐥PDFのダウンロードはこちらから🐥🐥🐣
近日中にカラフルバードで公開しているICT読み書きナビにも反映させていく予定です。
詳細は、下の記事をご参照ください。
蛇足ですが、お友達と以下のような話をしていて面白かったです。
わかんないとこを、こそっと答え見るのカンニングっていうんだよ
知ってる!おれ、他の人のプリント見ても何書いてるのか読めないけど!
確かに!!(爆笑)
(爆笑)
じゃあテスト中わかんないところあったら、机を叩いてモールスで聞くから、モールスで返してよ
それいいかも!
でもさ、先生モールスわかっちゃうじゃん。それにさ…
その後、モールスでのやり取りでの問題点について会話がつづきました。
(スダチ)