LDっ子でも安心して利用できるネットの居場所(無償)についてご紹介します。1つ目はCraft Friendsです。マインクラフトが好きなお子さんにお勧めです。
Craft Friendsは、マインクラフトのサーバーの名前です。サーバー上で仲間と一緒に遊べます。
定型発達の子も、発達障害の子も、18歳以下ならだれでも安心して遊べてコミュニケーションできる場として、ほうけ医師さんと、サーバーエンジニアのお二方の有志で運営されています。
今年の半ばから小学生の息子 (LD,ASD,ADHDの診断あり) が不登校になり、休んだ後に少しずつ本人に気力が戻ってきたので、フリースクール・適応指導教室等見学しました。しかし新しい場所や、知らない人がいる場所は不安が強くて行きたがりません。母と子二人でずっと一緒にいるのはなかなか…いやかなりキツイ…。お互いにしんどい中、たまたま(旧Twitter))で見つけたのがCraft Friendsでした。
マイクラ好きの息子に話してみると、「やってみたい!」というので早速LINEで登録し、建築等が自由にできるクリエイティブサーバーに参加しました。息子はすごい勢いで酒場(笑)やホテルを作りました。今までも色々な建築物を作ってきましたが自分の作った建物に誰かに来てもらうのは初めての経験で大興奮。酒場に来てもらってお酒を飲んでもらい、褒めてもらえてとても嬉しそうでした。
サーバー内ではチャットや、ボイスチャットを使って交流できます。(文字を打つのが苦手な子もお辞儀をして交流したりしています。)息子はまだタイピングがおぼつかないので、私が手伝ったりもしています。
人数が増えてきて、ちょっとしたトラブルもありますが、管理者のお二人が見守りながら対応してくださっています。(子ども同士のチャット内容等も保護者が見れるように配慮されています。)
保護者同士で子育てについての悩みを相談しあえる場もありますよ。
注意する点としては、連絡事項の為に、Discordというアプリを使用したり、サーバー、マインクラフトについて、そこそこの知識が必要です。私は子どもと一緒に調べながら参加しています。Q&Aもありますが自分でも調べる意欲のある子や保護者でないと難しいかもしれません。
参加するにはCraft FriendsのX(旧Twitter)にあるリンクからLINE登録して下さい。
募金もLINEから受け付けています。(24時間稼働して下さっているので、電気代高騰でサーバーの維持が大変だそうです)
(おまけ)息子がマインクラフトで作った作品 ↓
Xではほうけ医師という名前で発信を行っております。関東に在住する、30代の泌尿器科医です。
発達障害や不登校の子供にサードスペースを作ろうと、24時間入れる無料のマインクラフトサーバーCraftfriendsを運営しております。子供たちのコミニュケーションや、親同士の悩み相談ができるコミュニティも用意しております。
マインクラフトを選んだのは、世界一売れているゲームである、という他に建築やプログラミングの基礎を学べるという特徴があるためです。発達障害がある子供の中には、建築やプログラミングに高い適性を示す子供も多いのです。
運営は医師の私と、自身も発達障害で悩んだ過去のあるエンジニアの2人です。
発達障害の有無に関わらず、皆が楽しく遊べる環境を目指して日々活動しておりますので、Xのプロフからお気軽にご参加くださいませ。
発達障害に関しての発信やサードスペースを作る活動を始めるきっかけですが、私の兄はASDであり、今年小学3年生の私の息子もADHDで児童精神科でお世話になっているためです。
一生のうちのほとんどを、発達障害のある家族とともに過ごしてきたわけですが、私の幼少期にはまだ発達障害という言葉自体が一般的なものではありませんでした。
当時は障害者、という括りになってしまっており、私も恥ずかしながら兄は障害者なのだと中学生に入るまでは考えていました。
中学生になり、発達障害について学ぼうと、近所の図書館に通いつめました。
私が医者になるきっかけであり、兄と良好な関係を築けるようになった転機でもあったと考えています。
そこで学んだ事は、発達障害は病気や障害ではなく、個性のうちのひとつに過ぎないことと、適度な距離感を保つのが重要ということでした。
自分の家族が発達障害で、周りに馴染めずにいる姿を見るとやきもきしますし、ついつい余計な口出しをしそうになってしまうこともあるかと思います。
ただ、家族として特別扱いせずに過ごすのが大事だと今は考えています。
「今日も学校で誰とも遊べなかったー」と帰ってくる息子に
「え、でも話しかけたの凄くない?ナイストライ!」と深刻にならないくらいの距離感を保っています。
自然な距離感ができると、不思議と兄や息子の家族に対しての愛情を強く感じられるようになりました。
兄も父が亡くなる際、薄々父親の死期を悟りながらも癇癪などを起こさずに悲しみに耐えてくれ、
父が亡くなったあとは「今までありがとう。お疲れ様でした」と涙ながらに棺に手を合わせてくれました。
家族の愛情は、発達障害の有無に関わらずしっかり伝わっていると感じたものです。
そして、発達障害の子供を持つ保護者の方に伝えておきたいのが、子供が小さい頃が1番しんどいということです。
同じ年齢の子供たちを集めただけの学校では、うまく友達ができなくて当然です。
大人になれば色んな人がおり、自分の適性に合わせて生き方も選べるのです。
(明らかに発達障害である人も大勢いる、医者も1つおすすめです)
どうぞ、将来に希望を持っていただければと思います。
最後になりますが、素晴らしい活動をされているカラフルバードの、今後の益々の活躍をお祈りいたします。
ほうけ先生のX(旧Twitter)ほうけ医師/泌尿器科専門医・指導医(@phimo_surgeon)さん / X
Craft FriendsのX(旧Twitter)CraftFriends(@_CraftFriends)さん / X
不安で動けなくなっていた息子が一歩を踏み出せたのは、”Web上だから”でした。
今よりも発達障害や不登校等に理解が少ない時代を生き抜いてきた方々が、子供たちの為に人との繋がりを楽しめる場所を作ってくださった事に感謝しています。
『自分だけじゃない』と感じられることが、障害の受容にも繋がりますし、保護者である私自身も、いったいこの子は将来どうなるの??という不安がちょっぴり減りました。
今後色んなITを使いこなして、仲間を作って楽しく成長していってほしいです。(E)