大阪の箕面市の中学1年生のケースです。
困り感 | 読み, 書き, 不器用さ, こだわり |
診断名 | LD(学習障害), ASD |
学年 | 中1 |
自治体 | 大阪府箕面市 |
本人は配慮についてどう思っていますか? | 自分から配慮してほしいと希望している。 |
実施された環境調整 | デジタル教科書の使用, 連絡帳のデジタル化 UDフォントなど読みやすい工夫のされた文書の提供 テストの印刷拡大 テストの時間延長 別室での受験 |
実施された個別の合理的配慮 | タブレットを使ってノートテイクしてよい, デジタル教科書の使用, 連絡帳のデジタル化, シャープペンシルの使用, 時間延長, 拡大したものの使用, 補助具の持ち込み(遮光眼鏡、カラーバールーペ、リーディングトラッカー等), フォントの指定 |
配慮の実施のために診断書や医師からの意見書を求められましたか? | 求められていないが、提出した。 |
どのようにして配慮されるようになりましたか? | 入学前に保護者から学校への相談の申し入れし、副教頭とスクールソーシャルワーカーと面談。診断書と希望する合理的配慮内容を伝えた。 子どもの特性についてまとめた紙を担当する先生方へ配布し、協力をお願いした。 オープンスクールなどでは授業を見学し、子どもがどこで困っているか、言い出しにくい雰囲気はないか確認をし、クラス担任と通級担任を通して、通常の授業での困りごとやテストでの困りごとなどを本人同席で振り返りながら伝えている。先生方とコミュニケーションを密に取ることが一番大事だと感じる。 ただ、課題内容や宿題については、評価に関わるため分量調整や代替えがきかないことも多々ある。その場合は、独自解釈し、本人の特性にあった手法で取り組んで提出している。 先生が対応出来ないというより「連絡帳もノートテイクも意味があってやっている。やることで上達する。本人が周りと違うことを気にする」という理由で校内の普通級の中での支援はほぼ却下。 「マス目が大きいノートを使う」「テストの直し提出は遅くても良い」など宿題に関わる物や他の子から見てわからない部分は許可された。 |
その他 | 診断を受けるまで、また合理的配慮を受けるまでの時間が長すぎることが子どもにとって一番しんどいことだと感じる。診断は、受診まで7カ月待ちであったり、デジタル教科書が入学後の申請で、1学期中には間に合わなかった。受験の可否や受け入れてくれる学校情報、入学後の配慮についてなどその都度担任を通しての問い合わせになる。 データベース化され、現場の先生方や保護者へ共有されることを切に願う。その点でもこのようなサイトがあることが本当に有り難い。子どもたちがそれぞれの能力を生かして、学びたいことを自由に学べる、教育の権利がきちんと浸透する世界にしていきたい。 |
この情報の確認時期 | 2023年4~7月 |
引き続きデータバンクへの情報提供を募集しています。些細なことでもいいですので、ぜひ情報提供へのご協力をお願いいたします。