現在高校生の方の小学生のころのエピソードです。自分から配慮してほしいと伝えられることで学校とも前向きに学習に取り組んでこられた様子です。
困り感 | 書き, 不器用さ, 視覚過敏などの過敏 |
診断名 | LD(学習障害), ASD, DCD(発達性協調運動障害) |
学年 | 小学生のころ(2023年現在高校生) |
自治体 | 神奈川県 |
本人は配慮についてどう思っていますか? | 自分から配慮してほしいと希望している |
実施された環境調整 | |
実施された個別の合理的配慮 | ひらがなでの記名 ノートテイクの効率化 |
配慮の実施のために診断書や医師からの意見書を求められましたか? | 何も提出していない |
どのようにして配慮されるようになりましたか? | 本人は小学校6年間ずっと、書字に対して苦手意識と嫌悪感がありました。 最初の一年は理由がわからなかったのですが、特別支援教室に通級するようになり書字障害の傾向があることがわかっていきました。 まず、全てのものに記名をする事をとても嫌がりました。 例えば両面のテストの両面共に記名をしなければならない事を不思議がり嫌がったので、片面のみの記名でひらがなでの記名をOKにしてもらうなど、記名の軽減化の合理的配慮を了承してもらいました。 中学年位からノートテイクについても、全てを書き写さなくてもOKで色のついている箇所を書き写すなど、本人と担任の先生とのコミュニケーションの中でルール化していったものもあったようです。 感想文を3行書こうなどの課題も、一言の感想になってしまう時もありましたがOKにしてもらっていました。 学年が上がる時には必ず通級の先生が担任の先生へ丁寧に説明してくれていて、陰で動いてくれていたのと、 本人が意思を伝える事が割と上手なタイプだったので、本人と担任の先生のコミュニケーションがうまくいった時は勉強も学校も前向きに捉えることができていました。 良い事ばかり列挙しましたが、一年生の時はとめはねはらいを厳しくチェックされて気持ちが凹んでましたし、消しゴムを上手く使えずプリントを破いてしまったことをワザとやったのではと疑われてしまい、担任の先生から親子で怒られたことも。書字をはじめ学校生活がうまくいかないストレスからそのほかのトラブルもとても多かったので、担任の先生に厳しく叱られている毎日でしたし、学校や勉強が嫌いになった現実もありました。 我が子の場合は通級できたことで、通級の先生の的確なアセスメントと学校への丁寧な説明、本人の訴えが合理的配慮の獲得に動かしていきました。 学年が上がる度に少しずつ周囲の理解が進んだ感覚がありました。 |
その他 | 子ども達ひとりひとりが楽しく伸び伸び勉強できるように合理的配慮を前向きに捉えて欲しいと願っています。 |
この情報の確認時期 | 2015年から2020年頃の小学生の時のエピソードです。 2023年現在高校生です。 |