難病であるNF1由来のLDがある中2男子のケース
困り感 | 読み, 書き, 算数 |
診断名 | LD(学習障害), ADHD, NF1 |
学年 | 中2 |
自治体 | 東京都世田谷区 |
本人は配慮についてどう思っていますか? | 自分から配慮してほしいと希望している。 |
実施された環境調整 | 板書の写真撮影を好きな時にしてよい |
実施された個別の合理的配慮 | 作文の作成はWordなどタブレットを使用しても手書きでもよい。 テストの回答の文字の軽微な間違えでも内容があっていれば丸をもらえる。 ルビ振り 拡大したものの使用 読み上げ補助 テストのPC回答 補助具の持ち込み(遮光眼鏡、カラーバールーペ、リーディングトラッカー等) など。 |
配慮の実施のために診断書や医師からの意見書を求められましたか? | 求められた。 |
どのようにして配慮されるようになりましたか? | 小学校3年生の時、眼科のOTからタブレットの使用を勧められ、通級での検査、医療機関のKーABCⅡでもタブレットの使用が良いと同じ結果が出た。また、漢字を一文字ずつ呪文のように覚えて毎日2時間くらい時間を作って学習して三学期の漢字50文テストで80点取れ手答えを感じていたところでしたが、二週間後に同じテストで10点しか得点できず、漢字学習の効率の悪さを実感したので、4月の時点で4年生の担任へタブレットを二学期から持ち込めるように準備したいと相談しました。 (GIGA端末の貸与前) 見て情報を得る事の苦手さを強く感じていたので画面が大きい方が操作しやすいだろうと思いiPad Proを使わせる事に決めて一人で操作できるように準備しました。 タイピングを覚える時間がなかった事、字が汚いながらもひらがなは全て書けたので、mezecで手書きの文字をテキストに置き換える。 漢字テストでは、正しく変換できたら丸にしてもらって学習意欲を繋ぎました。 漢字の学習では、書く量を減らして熟語の読みの練習をするノートを保護者が自作し、それを毎日提出していました。50問テストでは当時タッチアンドリードを使って受けて、90点以上得点できた時に担任の先生がクラスの子にiPadを使ってテストを受けているけれど、ほぼ全て正しく変換できているので、この点数はちゃんと学習していないと取れませんと言ってくれました。 3年生の時は漢字の学習に殆どの時間をかけていて他の学習時間が取れなかったので、タブレットを持ち込む事で学び易くなりました。 カラーテストは手書きで受けていたけれど、読んで貰えたらできそうなところがあるかテスト中に声をかけて貰い部分的に代読して貰ってました。 学力調査はテストが続いて読む量が増えるため疲労感が強く感じているので代読を本人が望みます。 解答はiPadにテキスト入力、読んで欲しい箇所の代読、別室受験の配慮がされています。 Goodnoteとアップルペンシル、数学の数式の入力にはneboを使用。 中学校の学力考査は、iPadでのテキスト入力、英語の代読、拡大コピー、ワークブックを撮影してテキスト入力した物の提出も認められています。 |
その他 | 授業中は先生やクラスメイトが読んでいる事を聞けるのでiPadの読み上げはそれほど重要ではないが、テストの時は読む量が多く疲れてしまうので、テストで代読の支援は絶対にして欲しい。配慮により、全ての教科を受け切る事ができているようです。 |
この情報の確認時期 | 2023年3月 |