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母の心子知らず でもいい。②

書 書けない。

頭をかきむしってみても、美味しいケーキを食べても雰囲気のある喫茶店に行ってみても一文字も書けない。

思い浮かばない。

2作目にしてスランプの文豪の気持ちを味わっております。

しかし、書けないって書くとカラフルバード内なので文字を書けないのかなと思われそうな出だしでしたね。

実は今病気の後遺症で脳機能がおかしくなったのか、私自身が文章を読んだり、鉛筆で漢字を書いたり、知っているはずの言葉を思い浮かべたりが困難になっています。

書けない文字や、思い浮かばない単語は日によって違い、文章も読めるものの時間がかかる、音に変換するだけで精一杯で理解が難しい、読んでいるうちに前の文章を忘れる。書こうとすると思い浮かんでいた文章を忘れる。

症状をあげると、息子の読み書き障害の状況に非常に似ています。

奇しくも息子の感じている感覚をほんの少し共有できているのかもしれません。

この状況になって8ヶ月ほど過ぎたでしょうか。

思うことは、

「息子、すごい!」

「息子、めちゃくちゃ頑張っている!」

という我が子への尊敬の念。(と愛しさと切なさと学校教育システムの不自由さと)

いえね、最初のほうはディスレクシアっ子母の知識を持って、イマーシブリーダーや、リーディングルーラー、分かち書き、行間調整から調光ライト(光過敏もある)まで駆使したら楽勝だと思ったんですよ。

息子はあまり利用しなかったけど、利用したら普通に働けるってね。

すごい疲れる。

びっくりするくらい疲れる。

会議で初見の資料ある時は心細さすら感じる。

知恵熱でるし、作業中の突然の抗いがたい眠気も来た。

(知恵熱は後遺症の一部かも)

確かに何もないよりは読めるんだけど、疲れるしイライラする。

道具を使わずに読めるなら絶対その方が楽。

道具がないと読めないけど、道具があると煩わしい。

息子が道具を使うの嫌がっているのも、同級生からの目線以外にも、煩わしさもあるのかもしれないな。

私の場合、文字を手書きすることはほぼなく、タイピングは問題なくできるから、読むことの困難だけだけし、新しく覚えるということもセーブして今ある知識で何とかすることもできる。

息子は新しい知識を覚えなきゃいけない中で、さらに手書きでノートテイクやテストまであるのかあ…

これをたった11歳の子が頑張っているのか。

すごすぎる…

もうこの環境で生きているだけですごい。

そういうわけで、ここ最近息子への尊敬がストップ高です。

そして、溢れでる愛を伝えすぎて、少し呆れられています。

次回は「自尊心」について書きたいなと思います。

(TORI)

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