MENU

シールに書いた漢字を選んで貼る by S

おことわり!
LDの状態は多種多様で、誰一人同じ状態はありません。こちらで紹介するのは、あくまでも「うちの子」の場合の学び方です。ご自分のお子さんにぴったり合う方法ではないことの方が多いと思いますが、学び方の一つの選択肢としてご紹介します。「多様な学び方がある事を知るきっかけになってもらえれば」、「学び方の引き出しが1つでも増えれば」と思って運営しています。その点をご了承のうえ、あくまで参考程度にお読みください。

こんにちは、Sです。
Twitterで教えていただいた「シールに書いた漢字を選んで貼る」
学習方法、我が娘編(小3の時)をお伝えします!

娘は、小1から学校行き渋り、小2の秋に「発達性読み書き障害」との診断を受けました(もちろん、医学上での診断名は異なりますが、面倒なので、こう記します)。そして、小2の年末年始休暇明けからは、見事に不登校に。

今回は、家では勉強も全くせず、小3の秋に久しぶりに漢字のドリルを促した時のお話です。

全国LD等親の会神奈川LD等発達障害児・者親の会で、支援ワークなども執筆なさっている村井敏宏先生の勉強会に参加する機会があり、指定の漢字ドリルを書いてくれれば、直接アドバイス等いただけるかもしれないとのこと。これは、滅多にない機会、娘に声をかけてやってもらいたいなぁ、と思いました。

が、学校に行っても週1〜2回、それも保健室登校の彼女。家では全く勉強はしない。このドリルの漢字をかけるとは思えない。じゃあ、以前ツイッターで見たシールを使っての学習方法を試してみよう!とやってみました。

…いそいそとシールに漢字を書し、チョキチョキ切る私。ツイッターでは丸シールで作っている方が大半でしたが、自宅にあったのは、長方形のラベルシールだったこともあり、切る作業が入ります。完成して、私の準備もバッチリ!満を持して声掛けをします。

「ねぇ、ねぇ、漢字書くと、お勉強のやり方とか教えてくれるかもしれないんだって。ちょっと書いてみない?」
「うん!やってみる!!」

おお!勉強から離れていると、やる気も沸いてくるのか?それともやる気があるのに私がほったらかしていただけなのか?
予想外に元気な声での返事。

実際やってもらうと「わかんない、わかんない、わかんないなぁ」と言いながら、左側からやっていき、書けないところにバツをどんどん付けていきます。
途中、
「あ!『ちち』はわかるよ。う~ん、どうだったかな。あ!こうだ!」
「『みせ』も書けるよ。『にく』も書ける!あ~、でもなんだっけなぁ」
「あ!『おおい』はこうだね。」
「あ!『ひかり』も知ってる!…あれ?なんか違う。思い出せないなぁ」


しめしめ、これは想定の範囲内。シール用意しておいてよかったぁ。
「じゃあさ、お母さんシール作ってみたから、ここから選んで貼ってみるのはどう?半分だけやってみようよ」
「うん!やるやる~」

今度はさっきと違い、前からやっていきます。問われている漢字のシールを探すのではなく、バラバラにしたシールの中で自分が読める、わかる漢字を先に手に取ってそれを貼るスタイルでした。

「『光(ひかり)』だ。これはここだね」
「『今(いま)』だよねぇ。うーん、ないなぁ」
「『多(おお)』い。あ、『おおい』はこれかぁ。さっき間違えちゃったね。うふふ」
「『黒(くろ)』だね。…あ!『黒(こく)』ばんだね!」

ここでは、わかりやすいように順番に書きましたが、実際は16枚あるシールをランダムに見ていって、わかったものから貼っていっていました。楽しそうだし、自分で考えてやろうとする姿勢もみれたので、

「わぁ~ 全部正解だよ!残りもやってみる?」と聞いたら、
「うん!!やるやるぅ~」とのこと。

ノリノリでやっていきます。

とはいえ、前半よりは難しく、手が止まり、考えることもしばしば。
「『しんゆう』だよ。『道』かなぁ」※注意※ 娘の親友の名前には「道」がつきます。
彼女なりに考えながら、思考錯誤してドリル完成。

間違えているものもあるけれど、本人満足げでした。
私も「読めて選択することはできる」ということがわかったので、よかったです。

トゥイッターランドのみなさん、
いいやり方を教えてくれてありがとうございます!(S)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次