神奈川県横浜市の小学生の報告です。児童支援専任、保育所等訪問支援、教育委員会などと連携を取りながら、学びの環境を整えられています。
困り感 | 読み, 書き, 不器用さ, 不注意, 視覚認知検査にて凹凸あり |
診断名 | LD(学習障害), ADHD, DCD(発達性協調運動障害) |
学年 | 小学校5年生 |
自治体 | 神奈川県横浜市 |
本人は配慮についてどう思っていますか? | 5年夏休み頃までは、タイピング変換や代読録音での受験を友達に知られたら転校したいと言っていました。 その後、道徳で多様な学びについて理解教育をしてくれた影響で別室受験から教室テスト受験を開始。 |
実施された環境調整 | どの子もタブレットを使ってノートテイクしてよい 板書の写真撮影を好きな時にしてよい タブレットの使用と手書きと選択できる環境がある UDフォントなど読みやすい工夫のされた文書の提供 道徳・多様な学びの理解教育の実施後、どの子もタブレットを使ってノートテイク可になった |
実施された個別の合理的配慮 | 席の指定 漢字50問テストは事前に問題配布 タブレットを使ってノートテイクしてよい 板書の写真撮影を好きな時にしてよい タブレットの使用と手書きと選択できる環境がある 作文の作成はWordなどタブレットを使用しても手書きでもよい テストの回答はひらがなでも丸をもらえる ルビ振り、読み上げ補助 テストのPC回答 カラーテストは、担任が代読録音したものを使用 提出物はロイロノートで提出しても良い |
配慮の実施のために診断書や医師からの意見書を求められましたか? | 求められていないが、提出した |
どのようにして配慮されるようになりましたか? | ・2年生1月に療育センター検査結果を提出。資料中に学校で望まれる対応の例記載あり。『読み困難の疑い』 【市学力学習調査】 ・3年生の市学力学習調査の国語テストの状況観察を担任に依頼(2年生4月末の市学力学習調査の結果で国語の大問が0点であった結果から、読めているのか?読むのに時間がかかり答えられていない?読解ができないか?など) 3年生中、週2国語の取り出し授業で、自力と代読でプリント学習で差をみてもらった。自力より代読の方が解答ができていたと報告を受けた。(特に昔言葉の本文のもの結果では、雲泥の差であった) ・4年生の市学力学習調査で、国語テストのみ、代読の合理的配慮の希望を担任に伝えた(年度始め担任との個人面談時依頼→校内委員での話し合いの結果、学力学習調査の目的は、昨年からの学力の伸びを知るためなので、昨年と同じ環境での受験でないと、個の伸びが正しくわからないという理由で却下された。前年に取り出し授業で自力と代読と比べてもらっていたにもかかわらず、先の解答で愕然とした。このタイミングで、市学力学習調査は、中学3年まで毎年結果を記録をしていくというリーフレットが配られていて、問い合わせの電話番号が教育委員会だった、電話で状況を説明しました。 →代読は目の見えない子など条件が必要、明確な指針がなく、読み困難に対しての指針はないと言われました。 今後中学3年生まで自力でのテストの結果が、個の学力の伸びが図れるのか?実力が出せない結果を知ったところで二次障害の要因にもなりかねない、と訴えました。氏名・学校名を伝えて電話を切りました。その後教育委員会から小学校に連絡が入ったようで結果、テスト別室受験・代読が可能になった。(但し、毎年話し合いで決めていくこと) ・5年 国語テスト別室受験代読 問題のボリュームが多くなり、代読が3問で、時間が少なくなり、残り2問は自力でやると本人が言ったそう。3問は実力が発揮できたと思うと代読担当先生より報告。 ・6年(5年冬休み前に保護者から担任に伝えた)できればデイジー教科書のような読み上げたところがハイライトされる読み上げ方法の希望、難しければ、ロイロノート代読録音のスタイル(5年カラーテストでの方法、代読の早さも調節可能)を希望。(機械音より人の声の方が聞きやすい) 【国語カラーテスト】 4年 取り出し授業の時に国語テストを代読・別室受験 5年 別室で代読してくれる先生がいなくなり(先生欠員為)代読録音を聴き解答のスタイルに。別室で一人、端末は2台(聴く用、書き用) 【算数・理科・社会カラーテスト】 5年夏休み前のカラーテスト後、家で間違えた問題を母が代読したところ、「わかった!」と本人が実感、「他の教科のテストも代読録音をお願いしてみたら?」と伝えた所、翌日、担任・学年主任に自分で伝えることができた。 【漢字学習・テスト】 3年 漢字スキル 書きは最小限、漢字イラストカードとミチムラ式e-bookを使用し家庭学習 4年 家庭学習で、覚えられず泣きながらの時間が増え始めた、身体を叩いたり、床を叩いたりすることが増えてきた(都度、通級担任・担任には家での状況は共有)療育センターのOTのアドバイスでタイピングで変換でいいと言われたので、夏休みにタイピングの練習を頑張った。タイピングも最初は嫌がったが、ある日タイピングの方が書きより短時間で済むことに本人が気づいてからは、不満は言わなくなった。夏休み明けの三者面談で、「漢字テストをタイピングでやらせて欲しい」と自分の口で担任に伝えた。 5年も引き続きタイピング入力 【ノートテイク】 5年 当初5年から端末を使ってノートテイクを始めることを本人も同意していたが、新担任、新しいクラスメイトもいることで、お友達に何か言われるんじゃないか?を恐れて泣いてノートで書くと言い出した。 面談で、本人がそういうので、まずは紙で書くがゆくゆくは端末でノートテイクに寄せていきたいと担任に伝えた。担任のictスキルが徐々に上がり授業でもロイロの使用が増えていった。道徳での多様な学びの理解教育の甲斐あって、クラスで半数弱は端末を使う生徒も増えて、紙のノートが終わるタイミングで端末でノートテイクを始めた 【提出物】 5年 宿題等、作文は端末で入力し、ロイロで提出。 |
その他 | 【学校とのやりとりについて】 担任によって特別支援教育のスキルがまちまちで、親がいくら訴えても理解してもらえないことが多かったので、児童専任に希望を伝えることにした。 4年3月に、これに沿って進めていただきたいと《生徒指導提要》第13章「多様な背景を持つ児童生徒への生徒指導」の部分を保育園等訪問支援を通じて児童専任に渡してもらいました。(オンライン講演会・講師笹森氏) 保護者の希望は、①必要なタイミングで、より良い環境を整えてあげたい、②子が学校で周りの友達から何か言われるんじゃないか?などメンタル的なケアのために学校等と密に情報共有。③学校、保護者、通級、保育園等訪問支援、放課後デイでチームでの情報の共有と支援。 その後、いっとき担任からは、「学校ではできません」という事を電話で言われたことがあった(教員欠員で担任の負担は大きかったと思う、取り出し授業も一年以上休止状態であった)。 その時に「保護者にできないと言うのではなくて、まずは校内委員会で担任では支援が難しい事を共有してほしい、教員欠員で人員が足りないのなら校長に伝え、校長が教育委員会に声を上げないと教育委員会も動けない、先生も増えない、誰か別の人が可能なのかを検討して支援につなげてほしい、放課後デイが出来るかもしれない等、チームで検討し、合う支援を適したタイミングでするのが理想」という話をしました。 それ以降は、理解が進んだのか担任とはスムーズに情報共有のやりとりができている。 学校から通級への連絡や、学校・放課後デイ・保育園等訪問支援で面談をしてくれたり情報共有をしてくれている。 |
この情報の確認時期 | 2024年 |